出発点は「501」と硬派な名作映画!「デラックス」デザイナーの“デニムの履歴書”
12~13歳ぐらいに、吉祥寺のハモニカ横丁で手に入れたリーバイス「501」の現行モデルが、自分の意志で初めて買ったデニムです。 ▶︎すべての写真を見る それからDCブームの影響を受けつつ、高校生になるとパンクに傾倒。その後はしだいにアメカジ、渋カジの流れに乗って、高校2年生くらいには、「517」にエンジニアブーツを合わせたり、Gジャンをセットアップで着るようになりました。 それらの根底には、当時好きだった1983年公開の映画『アウトサイダー』で描かれたような硬派な世界観があったように感じます。
やがて渋谷のセレクトショップで働き始めてデザインデニム、NYでスケータースタイルに感化されたりも。 デニムは付き合う色も形も大きな周期で変わるからこそ、その魅力を追い求めることはこれからも変わりません。
HUEさんのデニムの履歴書
[1980~]忘れられない薄青の現行リーバイス 最初に買った、色落ちした現行のリーバイス「501」。自らハサミでダメージを加えていた。
当時のバイブルは、映画雑誌「スクリーン」の特別付録だった『アウトサイダー』(1983年公開)の小冊子。
[1990~]デニム全盛期の渦中、毎日がアメカジ アメカジ、渋カジが全盛を迎える。サードタイプのヴィンテージを手に入れて、セットアップでよく着ていた。 アメ横、渋谷、高円寺などの古着店に通い、ゴローズのメディスンバッグが必需品だった。
[2000~]実際に肌で感じた東海岸のスタイル 住んでみたかったNYへ念願かなって留学。当時のアメトラや洗練された新しいスケーターのデニムスタイル、ヒップホップなどに感化された。この頃、デニムのハンチングなどもよく被っていた。
[2010~]改めてインディゴの奥深さを追求 デラックスが10周年を迎えた時期で、50年代をテーマに据えたりもしていた。デニムは少しほっそりとしたインディゴのストレートが主流。
アクネが出版した青シャツがテーマの写真集『スノードン ブルー』からも影響も受けた。
[2015~]黒のデザインデニムを日常着として愛用 2000年以降、デザインデニムもあれこれはいてきたけれど、ここ10年ぐらいは、シーンを選ばないブラックデニムを選ぶ頻度が増えた。 上から、マインデニム、ckカルバン・クライン、デラックス。細身のストレートが基本。 品田健人、箱島崇史=写真 長谷川茂雄=編集・文
OCEANS編集部