昨年の箱根駅伝予選会の様子

来年1月2、3日に行われる第101回東京箱根間往復大学駅伝（箱根駅伝）の予選会が19日、陸上自衛隊立川駐屯地から国営昭和記念公園までの21.0975キロで実施される。参加43校から各校最大12人が出場し、上位10人の合計タイムで10校までが本大会に出場できる。 【写真】予選会注目の中大、関東インカレ男子1部5000メートル6位入賞の1年生・岡田開成らがエントリー 今年1月に行われた第100回箱根駅伝では青学大、駒大、城西大、東洋大、国学院大、法大、早大、創価大、帝京大、大東大がシードを獲得。総合11位の東海大以下が予選会に臨む。箱根で優勝候補に挙げられながら直前に風邪が蔓延して総合13位に終わった中大や、東海大、11月3日の全日本大学駅伝初出場を決めている立大などが上位突破候補だ。 中大は全日本との兼ね合いもありエース格を欠いているものの、昨年の第99回箱根駅伝5区区間3位の阿部陽樹（4年）や5月の関東学生対校選手権（関東インカレ）男子1部ハーフマラソン3位の白川陽大（3年）ら実力者が揃った。1年生も関東インカレ男子1部5000メートル6位入賞の岡田開成らがエントリーされ、目玉となりそうだ。 東海大は前回1区区間5位と好走した兵藤ジュダ（3年）を欠くが、5月の関東インカレ男子1部1万メートル5位の花岡寿哉（3年）らを中心に12年連続の箱根路を目指す。立大は今春、昨季大学三大駅伝2冠の駒大でコーチを務めた高林祐介氏が新監督に就任。6月の全日本大学駅伝関東地区選考会も5位で突破と勢いに乗る。日本人トップはハーフマラソンで日本人学生歴代2位の記録を持つ中央学院大の吉田礼志（4年）が有力候補の一人だ。留学生に積極的に食らいつく大エースで、前回大会では今回欠場の東農大・前田和摩（2年）に次ぐ日本人2番手の力走でチームを箱根路に導いた。 ただ、13年連続で箱根駅伝出場中の順大なども今年は立川からのスタート。昨年は東京国際大が留学生のリチャード・エティーリの転倒もあり、3秒差で落選など波乱が起こった。例年以上の暑さの中、今年も混戦となりそうだ。