国内男子ツアー来季日程のポイント 開幕戦はマスターズと同週、日欧共催大会は“資金調達苦戦”で消滅も…?
18日、都内のホテルで日本ゴルフツアー機構(JGTO)が2025年シーズンのトーナメント日程発表を行った。昨年の日程から“4減4増”となり、来年は引き続き24試合を開催する。 【写真】すでに話題沸騰? 前澤杯の“ド派手”ポスター 開催が中止されるトーナメントは、「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」、「For The Players By The Players」、「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」、「横浜ミナトChampionship~Fujiki Centennial~」の4試合。 一方、新規開催は賞金総額で最大4億円がかけられる「前澤杯 MAEZAWA CUP」や、「リシャール・ミル チャリティペアマッチ&トーナメント」、「ISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント」、「ISPS HANDA 秋の決戦・どこまでバーディー取れるんだトーナメント」となった。 開催週も変更される部分が多いが、そのなかでも開幕戦の「東建ホームメイトカップ」が、今年の3月末から4月10~13日に移動。これは海外メジャー初戦の「マスターズ」との同週開催になる。これについてJGTO担当者は、「以前はJGTOの中でも 4大メジャーに出る選手が当然いるため、なるべく(日程を)ズラして海外ツアーに出場しやすく、という考え方があった」と切り出す。それに続き「ここ数年、全米オープンの週に日韓共催大会が行われたり、主催者が望んでのこと。マスターズと同週に開幕するのは、おそらく初めてのこと」と説明した。 他には、2022年から3年連続で行われてきた日欧共催ツアーの発表はなし。これについて、JGTO会長の諸星裕氏は、「(開催の資金は)両ツアーでお金を出してやってきたが、ヨーロッパ(DPワールドツアー)のほうで資金調達があまりうまくいかなかったということ。それでも、やっていきたいということは言われている。そのために1つか2つの週を残しておくように言われている」と説明。DPワールド(欧州)ツアーは日欧共催の新規大会を行う意向があり、空き週に入る可能性もあるようだ。 また、ISPSの主催大会は日欧共催はないものの、国内ツアーで2大会が発表された。1試合目は8月の「ISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント」、2試合目が10月の「ISPS HANDA 秋の決戦・どこまでバーディが取れるんだトーナメント」と夏と秋に分けて開催される。 それぞれの開催意向については、夏の大会は「時期的に北海道で、なるべく難しいコースで開催したいという意向がある」と、北海道ブルックスカントリークラブが会場になる。そして秋は「まだ開催コースは未定だけど、プロのすごさをゴルフファンに届けたい」という思いから、「どんどんバーディが取れるような楽しいトーナメントにしたいという意向を聞いている」と難易度の異なる2大会が用意されるようだ。 今年もレギュラーツアーは24試合を維持したが、下部のチャレンジトーナメントは12試合から10試合に減少。「(下部ツアーの試合数は)気合いを入れて増やそうということは考えている。交渉はバリバリやっております。おそらく3つぐらいは増えるのではないか」と明かされる。さらにレギュラーツアーについても「海外のツアーとできれば一緒にやろうじゃないかという話は進めております」と共催大会が検討されていることも示唆した。(文・高木彩音)