児相予定地に高濃度の有害物質「PCB」…工期延長で開設予定は27年6月以降に
大阪市が市内4か所目となる児童相談所(児相)の整備を進めている同市鶴見区の市有地で、地中から高濃度の有害物質PCB(ポリ塩化ビフェニール)を含む廃棄物が発見されたことが24日、関係者への取材でわかった。汚染土壌を撤去する必要などから、工期を9か月延長し、2026年度中としていた開設時期も27年6月以降にずれる。
市は今年3月、市が所有する鶴見区内の工場跡地約2360平方メートルで、新しい児相「市東部こども相談センター」の工事を開始。関係者によると、7月に地中からPCBを含む廃棄物が見つかり、市が土壌や水質の汚染範囲を調べていた。
市東部こども相談センターは鉄筋コンクリート4階建ての予定で、完成すれば市内4か所目の児相となる。総事業費は約33億円。関係者によると、PCB廃棄物の処分や汚染土壌の撤去などのため、約6億3000万円の経費の増額が見込まれるという。