カルダノ、ステーキングを狙った攻撃を防ぐ──攻撃者の資金を回収
カルダノ(Cardano)ブロックチェーンは25日遅く、DDoS(分散型サービス妨害(DDoS)攻撃を受けた。しかし、被害が出る前に攻撃を防ぎ、チェーンは通常通り稼働を続けた。 DDoS攻撃は、攻撃者がサーバー(またはブロックチェーン)に大量のスパムトラフィックを送り込み、ユーザーがオンラインサービスやサイトにアクセスできないようにする攻撃手法。 Fluid Tokenの最高技術責任者(CTO)の@ElRaulito_cnft氏は、攻撃はブロック10,487,530から始まり、各トランザクションで194のスマートコントラクトが実行されたとXに投稿。攻撃者は1トランザクションあたり0.9カルダノ(ADA)を費やし、各ブロックに複数のトランザクションを詰め込み、ネットワークに負荷をかけようとした。 カルダノ開発会社Anastasiaの創業者フィリップ・ディサロ(Philip Disarro)氏は、攻撃者が使用したステーキング認証を解除することでDDoS攻撃は即座に停止できるとXに投稿。その後、攻撃はすぐに停止した。 「DDoS攻撃者は私のツイートを見た後、自分の資金を守るために攻撃を停止した。しかし、残念ながら手遅れで、すでに彼らの資金の回収は進んでいる」(ディサロ氏) その後、同氏はDDoS攻撃の狙いはシステムを混乱させることであり、ステーキングされたトークンを盗むことではなかっただろうと述べた。 Update: DDOSer halted his attack after reading my tweet in an effort to protect his funds. Alas, they were too late and the pillaging of their funds is already in progress. Thanks for the free money moron. Truly iconic that the attacker who presumably wanted to damage the… — phil (@phil_uplc) June 25, 2024 暗号資産カルダノ(ADA)は当記事執筆時点、24時間で0.4%上昇し、38セント付近となっている。 |翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部|画像:Shutterstock|原文:Cardano Unfazed by Failed DDoS Attack Targeting Staked ADA
CoinDesk Japan 編集部