今年も相次ぐクマの出没 変わりつつある人間社会とクマの習性
現実に戻って、クマに遭遇した場合、どうしたらいいのか。大町市では対応策として、(1)熊が出没している地域周辺では、活動が活発になる明け方・夕暮れ時の外出はなるべく避ける、(2)熊に人間の存在を知らせるため、鈴や笛を鳴らしたり、ラジオをつける、(3)熊のふんや足跡を見つけたら引き返す、(4)子熊を見つけたら近くに母熊がいます。非常に神経質なので、絶対に近づかない、(5)万が一、熊に出合ったら、落ち着いてその場から離れる。その際、熊に背を向けず、熊を見ながらゆっくりと落ち着いて後退。大声を出したり、走って逃げるのはやめる、(6)襲われたら、両腕で顔や頭をガードして大けがを避ける――などを挙げています。 また、刺激物を成分にしたクマよけスプレーを携帯する登山者もいます。外国製は1本1万円前後。製品によりガスの噴射距離約10メートル、噴射時間9秒などの機能が記されています。 (高越良一/ライター)