鉄鋼業界の仕事内容、魅力、やりがいとは?市場動向や将来性、志望動機のポイントも紹介【例文あり】
鋼業界の魅力とやりがい
鉄鋼業界で働く魅力とやりがい、向いている人についてご紹介します。 ■社会に必要不可欠なものづくりに携われる 先にも述べた通り、鉄鋼製品は、道路や橋、鉄道などの社会インフラから、自動車などの乗り物、オフィスビルやマンション、商業施設などの建築物、さらに発電所や工場まで、社会において必要不可欠なものに利用されています。 人が暮らしていくために、なくてはならないものづくりに携われるため、自分の仕事に社会的な使命感を持って働ける魅力があります。 また、自分がかかわったものが多くの人に使われることを実感できるため、やりがいも大きいです。 ■スケールが大きく、自分の仕事が長く残される 鉄鋼製品は、橋や道路などの構造物やビルなどの建築物に使われるため、規模が大きく、スケールの大きな仕事に携われる魅力があります。 また、それらは、巨大なものでもあるため、出来上がった後に「自分の仕事でこれだけ大きなものを造ったのだ」という実感を持てる点も醍醐味(だいごみ)と言えるでしょう。 加えて、構造物や建築物は長く残されることも多いため、自分の仕事を地図や歴史に残すことができる喜びも味わえます。 ■日本のものづくり産業を支えるやりがいがある 鉄鋼製品は、さまざまな業界で使われるため、日本のものづくり産業を陰で支えていくやりがいも味わえます。 「これが作りたい」「この産業に携わりたい」という自分のこだわりがない場合でも、多くの産業を下支えする喜びを感じられますし、一つの産業だけでなく、多様な産業にかかわっていける面白さも実感できるでしょう。
鉄鋼業界に向いている人とは?
鉄鋼業界に向いている人の特徴を解説します。文系・理系のそれぞれで向いている人の特徴も併せてご紹介します。 ■チームワークで働きたい人 鉄鋼業界の仕事では、さまざまな人とかかわります。社内の各部署に加え、加工メーカーや商社・販売会社など、仕事を進める中で登場人物が非常に多い仕事と言えます。 誰かと協力をすることが仕事の多くを占めているため、チームワークで物事を進めていくことが苦手な人や、個人で完結できるようなことに取り組むことが好きな人よりは、チームで何かをやり遂げる達成感や、人と団結して取り組むことにワクワクしたりする人には、非常に向いていると言えるでしょう。 ■食わず嫌いをしない人 鉄鋼業界では、ジョブローテーションでさまざまな仕事の経験を積ませ、人材を育成していくケースが非常に多いと言えます。 入社後に複数の職種を経験してから、どのような職種や領域を中心にキャリアを積んでいくのかを定め、そこからスペシャリストとなっていく傾向があります。そのため、「特定の領域でスキルを積んでいきたい」「研究だけに携わりたい」という人よりは、食わず嫌いをせず、多様な仕事を楽しめる人や、幅広い能力を身につけていきたい人には向いているでしょう。 また、自分のキャリアを定めず、経験を積みながら道を決めていきたい人にも向いています。 ■日本のものづくりを支えたい人 先にも述べた通り、鉄鋼業界はさまざまな業界のものづくり産業を支えています。そのため、顧客から「こういったものを作りたい」「そのために、こんな鉄鋼製品を作ってほしい」など、ものづくりへの熱い思いなどを直接聞ける機会が非常に多くあります。 顧客からの要望のハードルが高いこともありますが、その背景には「これまでにないチャレンジをしたい」「新しいものを生み出したい」などの思いがあります。そこに対してワクワクできたり、「一緒に実現できたらすごいことになる」などの面白さを感じられたりする人には、とても向いているでしょう。 このように、日本のものづくり産業のチャレンジを一緒に支えていきたいという思いがある人は、入社後も活躍する傾向があります。 ■海外で活躍したい人 大規模な鉄鋼メーカーなどの場合は、工場が海外にあることも多いため、物理的に海外で仕事ができる可能性が高い業界と言えます。海外で活躍したい人にとっては、チャンスがたくさんあるので向いているでしょう。 ■文系・理系、それぞれ向いている人とは? 文理にかかわらず、「数字を扱うことに抵抗がない」ということは、向いている人の特徴と言えるかもしれません。鉄鋼業界では、例えば、注文書を書く際にもグラム数に対する原価率を計算するなど、数字を扱う機会が多数あります。 また、理系職種の場合は、学生時代の研究内容よりも、「研究プロセスにおいてどのような思考・行動をしたのか」「誰とどのように協力し合ったのか」「どう壁を乗り越えたのか」などが重視される傾向があります。基本的にチームで仕事をすることが多く、また、顧客が難題となる要望を出してくることもあるため、そのとき、誰の手を借り、どう解決していくかという考え方や姿勢がとても重要になります。 多くの人と協力し合って課題解決に向かう人は鉄鋼業界に向いていると言えます。