鉄鋼業界の仕事内容、魅力、やりがいとは?市場動向や将来性、志望動機のポイントも紹介【例文あり】
鉄鋼業界の主な職種と仕事内容【文系・理系別に紹介】
鉄鋼業界の文系職種と理系職種について、それぞれ仕事内容を解説していきます。ただし、理系出身者が文系職種に配属されるケースもあります。 ■鉄鋼業界の文系職種と仕事内容 まずは代表的な文系職種について解説します。 【営業】 鉄製品を利用するさまざまな業界のメーカーや、工事を手がける建設会社などに向けて、工場で生産された製品の営業・提案を行います。国内営業と、海外輸出営業があり、顧客のニーズに応えるために、製造部門、生産管理部門、研究所などと連携し、納期に間に合わせて製品を納入するところまで管理します。 【原料購買】 鉄の原料となる鉄鉱石や石炭などを世界中から買い付け、輸送船舶などの確保や製鉄所への輸送全体の進捗(しんちょく)管理などを行います。生産計画に合わせた購買計画を管理し、質の良い原料を安定的に調達するために、海外資源開発に投資する案件や、権益取得のプロジェクトなどに携わることもあります。 【経営企画】 経営層が打ち出す経営方針を実務に落とし込むために、経営戦略の立案・策定を担当します。予算や目標値、目標達成のための施策・プロセスまで策定し、社内の各部署と連携して実行に移します。 また、目標に対する予算や実績の進捗なども管理し、達成状況に合わせて新たな施策の企画や、施策の修正なども行います。 【人事・総務・経理・財務など】 企業経営に必要なバックオフィス業務を担う職種です。人事は、採用活動、教育研修などの人材育成に加え、従業員の勤務時間の管理や給与計算、保険手続きなどの労務も担います。総務は、備品管理や施設管理などの社内環境整備に加え、福利厚生の整備や社内イベント企画なども担当します。経理は、組織全体のお金の流れを数値化・管理する役割を担います。帳簿作成、請求書の発行、従業員の給与計算、税務申告などを手がけ、決算期には、財務諸表や決算書の作成も行います。財務は、経理が作成した決算書を基に、今後の財務戦略の立案や予算の管理、資金調達などを行います。 ■鉄鋼業界の理系職種と仕事内容 代表的な理系職種について解説します。 【研究・開発】 鉄鋼素材や最先端技術の研究・開発などを担当します。自社の強みとなる技術力を磨き、顧客のニーズに応えるため、鉄鋼商品の開発や、製造プロセスの開発、利用・基盤技術の開発などを手がけています。鉄鋼業界の競争は世界的に激化しているため、研究・開発によって技術力を高め、競争力を強化していくことは重要な課題となっています。 【設備企画・設備技術】 設備企画は、鉄鋼製品を作る設備において、基本設計、仕様決定、機器メーカーへの発注、管理、テスト運転などを担当します。設備技術は、製造設備や工場、インフラ設備の建設・運用・保全を担当します。大規模設備のエンジニアリングを担い、製造業務を効率化する方法なども考えます。 【製造技術】 顧客のニーズに応える品質や機能を実現するために、製造技術の開発を行います。また、コスト削減や効率化なども含め、安定的に操業できるようにするための技術開発も担当します。 ■文系・理系を問わない職種 文系・理系を問わない職種についても、代表的なものを解説します。 【生産管理・生産技術】 生産管理は、鉄鋼製品の生産計画の立案・管理や製造工程の管理を担います。スケジュール作成や進行管理、在庫管理、資材の発注、納期対応なども担当します。 生産技術は、工場や生産現場における生産ラインの設計・管理を行います。 【品質管理】 工場で生産された製品の品質チェックや改善テストなどを担い、品質を管理します。また、社内に共有する調査レポートの作成や、品質向上や品質担保を実現する改善施策の提案なども行います。