中国の軍用機延べ56機が中間線越え 空母「山東」との合同訓練続く/台湾
(台北中央社)国防部(国防省)は11日、同日午前6時までの24時間に中国の軍用機延べ66機と軍艦延べ7隻が台湾海峡周辺で活動しているのを確認し、軍用機のうち延べ56機は台湾海峡の暗黙のライン「中間線」やその延長線を越え、台湾の北部、南西、南東の空域に進入したと発表した。西太平洋では中国の空母「山東」との「海空合同訓練」が実施されている。 同部は国軍が軍用機や軍艦、沿岸部に配備するミサイルシステムで厳密に監視し対処したと強調した。また、空軍機に搭載する照準ポッドが捉えた中国の戦闘機「殲16」の画像や、一眼レフカメラで撮影したとみられる中国の爆撃機「轟6」の写真を公開し、軍の監視体制をアピールした。 同部の報道資料によれば、中間線やその延長線を越えた中国の軍用機の一部は、台湾本島最南端のガランピ(鵝鑾鼻)から約33カイリ(約61キロ)や北部の基隆から約72カイリ(約133キロ)の距離まで近づいた。 (游凱翔/編集:田中宏樹)