仮設暮らし中に出会った『スケルトン』国内敵なし五輪を目指す木下凜選手 故郷への恩返し胸に自衛官になる【ヒーローインタビュー】
すると…。 スケルトン 木下凜選手: 「お母さんから『本当に応援してくれている人たちに辞めるって言えるのか』って言われて、東日本大震災があったときにいろんな人に助けてもらって」 ■挑戦のはじまりは、ふるさとへの恩返し 彼のアスリートとしての挑戦は、震災後、支えてくれたふるさとの人々への恩返しから始まりました。 小学校3年生で被災した木下選手、仮設住宅ぐらしの時に出会ったスケルトンへの道を地域の人たちは応援してくれました。 木下選手の母 木下奈々さん: 「やっぱり震災からの復興だったり、誰かのためになるとか、自分が本当にしてもらったことを返していくっていうことなんだろうとは思うんですけど」 スケルトン 木下凜選手: 「その時にできたつながりの人たちもその当時応援してもらったので、やっぱりそういう人たちにもちゃんと胸を張って言えるような成績を残してから辞めようって思いました」 食事トレーニングと筋力アップ、身体づくりから見直し、高校、大学とメキメキ成長。スプリントの強化を極め、その後、世界へ一歩一歩近づきました しかし、2022年、大学生の時に迎えた北京オリンピックは出場ならず…。卒業とともに、彼は新たな決断をします。 ■さらなる挑戦へ、意外な場所に木下選手が… 仙台市宮城野区の陸上自衛隊・仙台駐屯地。この意外な場所に、木下選手の姿がありました。 自衛官を務める父親に習い、この春、自衛隊に入隊したのです。 スケルトン 木下凜選手: 「理想は競技だけをやることだったんですけど、ちゃんと就職もしつつ結果を残していくことで、けじめというか自分の中で険しい方を行こうって思って就職して競技も続けるっていうところを考え、そっちの道に進んだっていうのが今です」 ふるさと石巻の復興を支えてきた自衛隊への思い、さらに父が働く姿もみてきた木下選手。決意は早々に固まりました 隊員の寮で寝泊まりし終日の業務、アスリートだからと特別の待遇はありません
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