なでしこジャパン新監督のニルス・ニールセンさん（ＪＦＡ提供）

　日本サッカー協会は１２日、東京都内で理事会を開き、女子日本代表「なでしこジャパン」の新監督にデンマーク出身男性のニルス・ニールセンさん（５３）の就任を決めた。外国人監督がなでしこジャパンを指揮するのは初めて。 　なでしこジャパン監督の後任人事を巡っては、宮本恒靖会長や佐々木則夫女子委員長らが１０数人の候補者の中からオンラインの面談などで絞り込んだ。佐々木委員長が欧州でニールセンさんと面談後、最終候補者として理事会に推挙した。 　ニールセンさんについて、佐々木委員長は「五輪の分析をしている中でも、私と非常に意見が合っていた。もっと勇気を持って、攻撃も守備も、なでしこらしいことをやることを共有し、強調していた。われわれの試合の分析を各候補の方にしてもらい、意見を聞いた中でも、非常に的確な改善点を挙げていただいた」と話した。 　ニールセンさんは女子デンマーク代表監督、女子スイス代表監督を歴任後、２０２３年からは長谷川唯ら日本人４人が所属するイングランドのマンチェスター・シティで女子テクニカルダイレクターを務めていたため、日本選手やなでしこジャパンに対する理解も深いという。 　ニールセンさんは女子デンマーク代表監督時代に１７年欧州女子選手権準優勝、女子スイス代表監督時代には２３年女子Ｗ杯の出場権を獲得したが、五輪、Ｗ杯では実績がない。なでしこジャパン監督時代にニールセンさんが指揮する女子デンマーク代表と対戦経験がある佐々木委員長は「しっかりとボールをつないで動かすサッカーをやっていた。成績的な要素も問題ない」と語った。