「信じられないような逆転劇」”あと1点”から4強逃したイタリア戦に米放送局も驚愕!奮闘の日本に称賛の声「驚異的なディフェンス」【パリ五輪】
現地時間8月5日に行われたパリ五輪のバレーボール男子準々決勝で、日本代表(世界ランク2位)がイタリア代表(同6位)と対戦し、フルセットの末2‐3で敗れた。1972年ミュンヘン五輪以来となる、52年ぶりのメダル獲得を目指しパリに乗り込んだ日本だったが、ベスト8で敗退となった。 【画像】エアコンなしの質素なデザイン? パリ五輪選手村の全容をチェック 日本はキャプテン石川祐希が1次リーグの不振を吹き飛ばすほどのパフォーマンスを披露した。序盤から強烈なスパイクを決めると、西田有志、高橋藍も気迫を前面に押し出すプレーで得点を重ね、日本が1、2セットを連取。イタリアの攻撃もチーム全体で身体を張って防ぎ、要所で山本智大が好レシーブで拾いまくるなど、攻守で勢いのある戦いを続けた。 第3セットも24-21と終盤でリードし、日本が勝利まであと一歩に迫った。だが、イタリアの優勝候補としての粘りの前に最後の1点が奪えず、25-27と逆転されこのセットを落とす。続く第4セットも24-26でイタリアに奪われると、勝負の最終第5セットでも日本がマッチポイントを握りながら、またも逆転を許し、最後はイタリアの3連続ポイントにより15-17で試合は決着。日本はイタリアを何度も追い詰めながらも、逆に押し切られる形で敗れ、パリ五輪での戦いを終えた。 両チームによる熱戦、そして敗れたものの強豪を相手に怯むことなく勝利を目指した日本チームのプレーは海外メディアでも大々的に報じられている。 米放送局『NBC』は公式サイト上でこの一戦を伝えており、「信じられないような逆転劇」「イタリアは圧倒的な攻撃で日本に襲いかかったが、日本は驚異的なレシーブとディフェンスでこれをしのぎ、ジェットコースターのような試合展開となった」と評した。 さらに、前半の展開を「日本は勢いに乗り、このままストレート勝ちを収めるかにみえた」と説きながら、その日本の戦いぶりに対し、「気迫のこもったディフェンスと、ユウジ・ニシダやユウキ・イシカワらのビッグスイングでイタリアに対抗した」などと奮闘を称えている。 また、同メディアは日本が優勢に進めていた第3セットを振り返り、「敗退の瀬戸際だったイタリアは、大会で最も激しいセットの1つで勝利し息を吹き返した」として、試合のポイントだったと論じている。 大きな期待を背負い、念願のメダル獲得や五輪の頂点も見据えていた日本だったが、イタリアの執念の前に屈した。だが、選手が死力を尽くした歴史に残る激闘は、多くの人々の記憶に刻まれたことも間違いないだろう。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]