知られざる「エヌビディア帝国」の“始まり”、倒産危機救った「日本人」は何をした?
ヒット商品を続々発表、株式公開時は「1株12ドル」
おかげでエヌビディアは、資金が枯渇する前の1997年に画期的な画像処理半導体「Riva 128」の開発に成功。3D市場で爆発的な人気を得て、エヌビディアは業界大手の仲間入りを果たすことができたのです。 その後、エヌビディアは「Riva 128」の後継製品として「Riva TNT」を開発、1999年には「GeForce 256」を開発し、ヒットを重ねていきます。そして、この「GeForce 256」からエヌビディアによって提唱された「GPU(Graphics Processing Unit)」という名称が使われるようになります。 地位を不動のものとしたエヌビディアはこの年、株式を公開しますが、公開時の1株あたりの価格は12ドルでした。エヌビディアはいかにして、ここから25年足らずで、1株あたりの価格を約10倍、時価総額1兆円企業へと成長したのでしょうか。 (後編へ続く)
〔参考文献〕
執筆:経済・経営ジャーナリスト 桑原 晃弥