「人に必要とされるコンテンツが届かなければ、メディアは影響力を発揮することさえできない」: ソシオコーポレーション 瓦野 晋治 氏
──2024年にチャレンジしたい取り組みを教えてください。
低コストで流入を獲得できていた、これまでの常識から脱却し、一般の企業が当たり前に行なっているマーケティング活動に取り組むことが必要だと考えています。同時に既存ビジネスだけでは、十分な成果につながらないことを危惧しています。 例えば、運用型広告は読者に記事を読んでもらう過程で売上になるものですが、現行の運用型広告が高利益率構造なのは、低コストで多くの人に来訪してもらえていたために成り立っていた面は否めません。RPM(1000PVあたりの収益)が高い記事であっても、たとえば広告出稿で記事をひとつ読んでもらえるだけでは採算は合いません。 タイアップは事業者に発注してもらうことで売上になりますが、デジタル広告市場が運用型主体である中、需要が旺盛とはいえません。制作にはスキルのある人員が必要で、コストとの兼ね合いもあります。 上記のようなハードルを洗い出しながら、今までできていなかった取り組み、中途半端だった取り組みを通して、読者や事業者との直接コミュニケーションを強化し、収益につながる活動の設計図をデザインし始めています。 ・年末年始企画「IN/OUT 2024」の記事一覧 Edited by DIGIDAY[日本版]編集部
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