DeNA・牧 一気に決める! 98年と同じ日本S吉兆の雨天順延「万全な状態で臨める」
「SMBC日本シリーズ2024」は2日、横浜スタジアムで予定した第6戦が雨天中止となり、3日に順延された。3勝2敗で26年ぶり日本一に王手をかけるDeNAは主将の牧秀悟内野手(26)が一気の決着へ意気込んだ。仮に五分に持ち込まれても4日の第7戦にはエースの東克樹投手(28)が万全の中5日で控えることになり、04年シリーズ以来の“水入り”で追い風が吹いた。 牧は燃える心身を冷ますように霧雨舞うグラウンドで守備練習に励んだ。「試合をやりたかった。でも、雨で体も回復する。これで万全な状態で臨める」。2連敗からの3連勝。26年ぶりの日本一まであと1勝まで来た。本拠地に戻った第6戦は順延。「勢いは大事。自分たちの形を崩さない。ホームの声援も大切にして戦っていく」。一気に決めるつもりだ。 第5戦の4回に待望のシリーズ1号。2安打3打点で快勝を呼んだ。第4戦まで打率・118(17打数2安打)に甘んじた低調から抜け出し、「状態はいい」と鼻息も荒い。逆転で3位に滑り込み、CSも一戦必勝の戦いを続けてきた。大一番を前にしても「CSが自信になっている」と心はブレない。 オースティンも雨に感謝した。第1戦で自打球で左足甲に当てて打撲。第3戦からDHで強行出場し、手負いの状態でも4試合で計13打数6安打、打率・462、1本塁打、2打点で打線を引っ張ってきた。室内練習場で調整し、「順延は足に限ればポジティブ。守備も不安はない」と力強い。 前回日本一に輝いた西武との98年シリーズでも2度の雨天中止。三浦監督は「全てプラスにする」と吉兆を強調した。(大木 穂高)