東京・八重洲に地上44階建ての高層ビル 日本初進出のラグジュアリーホテルも誘致
東京建物は12月11日、「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」の起工式を行ったと発表した。同事業は再開発区域内の南北街区一体を段階的に整備するプロジェクトで、竣工は南街区が2029年度、北街区は2032年度をそれぞれ予定している。 【画像】日本橋川沿いの低層部イメージ 南街区には地上44階建てで地下3階建ての高層棟を建設。北街区には、日本橋川沿いの水辺空間と、それに連続する低層の商業施設を整備する。また、南北街区間に歩行者デッキを設け、スムーズな歩行者動線を確保する。 日本橋駅と東京駅をつなぐ地下通路の一部を整備し、日本橋駅、大手町駅、東京駅、京橋駅を結ぶ広域地下歩行者ネットワークを実現する。日本橋川交流拠点の象徴となる立体広場空間や南北街区と水辺空間をつなぐゲート広場などを整備し、日本橋川沿岸エリアにおけるにぎわい創出を目指す。また、南北街区間の区道272号線、再開発区域東側に接する区道13号線も再整備する。 宿泊施設として、シンガポールに拠点を置くThe Ascott Limited(アスコット)の最上位ラグジュアリーブランド「The Crest Collection(クレストコレクション)」を誘致。今回が同ブランドの日本初上陸となる。名称は「SEN/KA TOKYO by The Crest Collection」で、2029年度下半期の開業を予定。1カ月や1年といったの長期間滞在可能なホテル・イン・レジデンスとして展開する。 加えて、商談やビジネス交流、アフターコンベンションなど、さまざまなビジネスシーンに対応する施設を整備する。発電時の排熱を利用するコージェネレーションシステムを導入し、環境負荷を低減。災害発生時における、帰宅困難者受け入れスペースや防災備蓄倉庫も設置する。
ITmedia ビジネスオンライン