一人暮らしですが毎日の炊飯が面倒です…「パックのご飯」で済ませた場合、どのくらい食費は変わりますか?
一人暮らしをしていると毎日のご飯も自分の分だけを用意すればよいので、炊飯器でご飯を炊くことが面倒に感じることもあるでしょう。 「市販されているパックのご飯で済ませたい」と思うかもしれませんが、できるだけ節約したい場合に「炊飯器で炊くのとパックのご飯ではどちらが安く済むのか?」と考えてしまう人もいるかもしれません。 本記事では、炊飯器でご飯を炊くのにかかる費用と、パックのご飯を食べるときにかかる費用を比較するとともに、毎日ご飯を炊く場合とまとめ炊きをして冷凍保存+電子レンジで解凍する場合の電気代の違いについてもご紹介します。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
炊飯器でご飯を炊くのにかかる費用はどのくらい?
炊飯器でご飯を炊く際にかかる電気代は「消費電力(ワットアワー)÷1000×1キロワットアワーあたりの電力料金単価」で算出できます。消費電力は商品によって異なるため、カタログなどで確認しましょう。 経済産業省資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ2023年版」によると、1回の炊飯にかかる消費電力は約158ワットアワーとのことです。1キロワットアワーあたりの電力料金単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が定めている目安単価である「31円/キロワットアワー」を使用すると「158ワットアワー÷1000×31円/キロワットアワー=約5円」となります。 さらに、5キロの米を2689円(税込み)で購入するとします。米1合は約150グラムで、米5キロは約33合分です。1回につき1合の米を炊くとすると、1回分は約81円になります。炊飯器にかかる電気代とあわせると、炊飯器でご飯を炊いて食べる際の費用は約86円です。 米1合を炊くとおよそ300グラム、お茶わん約2杯分のご飯になるため、朝ご飯と夜ご飯に1杯ずつ食べるなどすれば1日に1回、ご飯を炊くことになるでしょう。
パックのご飯と炊飯器で炊いたご飯ではどちらが安く済むのか?
スーパーなどで市販されているパックのご飯は直射日光・高温・多湿を避けて常温で保存でき、賞味期限が「製造日から1年」というものもあります。電子レンジで加熱するか熱湯で温めるとすぐに食べられるため、常備している家庭もあるでしょう。 容量150グラムのものだと230円(税込み)程度で購入できる場合もありますが、炊飯器で1合の米を炊いた場合と同じ量にするためには2パック必要になるため、460円かかる可能性があります。炊飯器でご飯を炊く場合と比べると370円以上高くなるでしょう。 さらに、パックご飯を食べるには電子レンジで1~2分ほど温める必要があります。電子レンジの消費電力の目安は1000~1200ワットとのことなので、2分温めたとして1回で約1円の電気代がかかります。 ここで、1ヶ月(30日)あたりの費用を比較してみましょう。毎日炊飯器で1合ずつご飯を炊いた場合にかかる費用は約2580円、毎日パックのご飯を2パックずつ購入して食べた場合は約1万3860円となり、1万円以上の差が出ます。 ただしパックご飯やお米の価格は変動するため、あくまで目安として参考にしてください。