【鳥取】宮田和純が描く新天地でのゴールへの道筋「前線でパスを受けてシャドーに落とし、最後にゴール前で勝負」
横浜FCから育成型期限付き移籍でガイナーレ鳥取に加入したFW宮田和純が、新天地デビューに向けて練習に合流した。プロ1年目の今季、公式戦出場の機会はわずかで、試合経験を積むためにJ3のクラブへ。ゴールへのイメージを膨らませながら、FWのポジション争いを勝ち抜くべく意気込んでいる。 【写真】横浜FCではルヴァンカップ1試合の出場だった宮田。鳥取でJリーグデビューをチームへの貢献を目指す
「行かせてくださいと言った」
FC東京U-18から流通経済大を経て今季、横浜FCに加入した宮田は、明治安田J2リーグでは出場機会がなく、公式戦出場はJリーグYBCルヴァンカップの1試合での途中出場のみ。期限付き移籍を選択した経緯を「なかなか試合に絡めないときに声を掛けていただいた。試合に出ないと試合感覚もなくなってくるので、試合に出たい思いがあり、行かせてくださいと言った」と明かした。 鳥取は現在J3で第13節を終えて4勝5分け4敗の13位。ツエーゲン金沢とアウェーで3-3の引き分けに終わった前節を見て「距離感が良くない印象があった」と振り返るが、チーム合流後の練習では「紅白戦をやるとシャドーとの距離感が良かった。前線でパスを受けてシャドーに落とし、最後にゴール前で勝負すれば、いけるんじゃないかと思う」と得点への道筋を描いているという。 新潟医療福祉大から今季、鳥取に加入してチーム最多のリーグ戦5得点を挙げているFW田中翔太は同い年。昨年の全日本大学選手権（インカレ）では2回戦で対戦し、宮田が先制点、田中が同点ゴールを決め、その後に宮田が勝ち越し点を決めて2-1で流通経済大が勝利している。 新天地で経験を積むためには、その田中やFW富樫佑太、同じく育成型期限付き移籍でセレッソ大阪から加入したばかりのFW木下慎之輔など、ライバルとのポジション争いを勝ち抜かなければならない。自らのストロングポイントを「攻守においてハードワークできるところと、前線でパスを受けて基点になり、得点・アシストなどゴール前で仕事ができるところ」と語るストライカーが、まずは5月19日の第14節・SC相模原戦での新天地デビューを目指す。 取材・写真◎石倉利英
