テン・ハーグ留任によるユナイテッドの勝者と敗者 サンチョとラッシュフォードにはやはり厳しい状況に!?
明暗くっきり
23-24シーズンを8位という不本意な成績で終え、解任待ったなしかと思われていたマンチェスター・ユナイテッドのエリック・テン・ハーグ監督。しかし、共同オーナーのジム・ラトクリフ氏は同監督と話し合いを持った末、留任を決断したようだと多くの英メディアが報じている。 これを受けて英『Daily Mail』では、「ユナイテッドの勝者と敗者」と、テン・ハーグの留任がチームのメンバーにどのように影響するかの考察を行っている。留任によって立場が良くなる選手、逆に悪くなる選手がいるということだ。 「勝者」に分類されたのはMFコビー・メイヌー、FWアレハンドロ・ガルナチョなどだが、MFメイソン・マウントの名も挙げられている。1年前に移籍の第一候補となったのがマウントだったが、今季はケガに悩まされ満足なパフォーマンスを見せられなかった。しかしテン・ハーグは今年3月にも「キープレイヤーになると確信している」とマウントを信頼するコメントを残しており、コンディションさえ整えばチームを変える選手になれると期待されているようだ。 逆に「敗者」に分類されたのはFWジェイドン・サンチョ、MFカゼミロ、FWマーカス・ラッシュフォードなどだ。サンチョに関しては以前よりテン・ハーグとの確執が知られており、今季後半はドルトムントにローンに出されていたことから見ても、やはり立場は苦しい。おそらくチームにとどまることはないとみられており、ユヴェントスなどが獲得に乗り出しているという。 カゼミロはパフォーマンス面で満足なシーズンとならず、サウジ方面への移籍が噂されている。そして悩ましいのはラッシュフォードである。 ガルナチョの台頭と、チームの規律を乱すような飲酒騒動などにより評価を落とし、EURO2024のイングランド代表からも外れてしまったラッシュフォード。全公式戦で8ゴール4アシストという成績はエース格の選手としては満足いくものではなく、テン・ハーグとも緊張状態にあるといわれるが、今季のぱっとしない成績は監督の起用法に問題があるとの見方もあり、ラッシュフォードの評価は難しいものとなっている。 能力は疑いないだけに、きっかけひとつで変わる可能性もある。いずれにしても、テン・ハーグの留任によって選手たちの明暗ははっきりと分かれたようだ。
構成/ザ・ワールド編集部