「ダブルファイナリストになれるなんて思ってなかった」ダンビラムーチョが挑む初のKOC決勝
10月12日(土)に生放送される「キングオブコント2024」(TBS系)のファイナリスト10組が東京・TBS内で囲み取材に応じた。今回はダンビラムーチョのコメントを紹介する。 【画像】cacao(他9件) ダンビラムーチョは今回が初のKOC決勝進出。今年のファイナリストは、cacao、コットン、シティホテル3号室、ダンビラムーチョ、ニッポンの社長、ファイヤーサンダー、や団、ラブレターズ、隣人、ロングコートダディの10組だ。 ■ ダンビラムーチョ コメント ──決勝に進出した心境は? 原田:うれしいです。僕たちは基本的には漫才をやっているんですが、「キングオブコント」は落ちると毎回めちゃくちゃ悔しいので。 大原:今年のように発表会見がなくて、マネジャーが準決勝の結果を言いに来る年があったんですよ。そのときの僕らのマネジャーがかなり苦い顔でやって来て、落ちていることがすぐわかっちゃうという事件がありました。そのマネジャーはそいつどいつと男性ブランコも担当していたんですが、彼らに合格を報告するときはものすごくにこやかだったらしいです(笑)。あのときは悔しかったなあ。 ──漫才とコントの力の入れ具合はそれぞれどのくらいなのでしょうか? 大原:実は準決勝進出回数は「M-1」よりも「キングオブコント」のほうが多いんですよ。吉本の劇場出番では漫才をやってるんですが、実はこちらのほうが向いてる可能性もあります。 原田:ネルソンズさんも「お前らはコントだぞ」と言ってくれて、だんだんとコントにも力を入れていくようになりました。かなり前から「キングオブコント」には挑戦していて、最初のころは全然ダメだったんですけど、YouTubeにアップしている「野球部あるある」を取り入れたコントをやったら結果がよくなって、そのときにずっとやっていたYouTubeでコントの力が少しずつついてきていたのかなと思いました。 大原:今年はコントの単独ライブもやったので、結果が出てよかったです。吉本で芸人としてやっていくにはルミネの寄席でウケるような漫才も必要なんですけど、好きなときにコントもできるのが理想。ニューヨークさんみたいなバランスがいいですね。 原田:そもそもダブルファイナリストになれるなんて思ってなかったです。すごすぎるでしょ。 大原:あんまり自分で言わないほうがいいよ(笑)。……でもやっぱりダブルファイナリストってすごいよなあ。 原田:考えられない。自分でも言ったほうがいいよ。 ──この1年間でパワーアップしたと思う点は? 原田:ほかの芸人たちのアドバイスをなるべく全部取り入れてみました。 大原:今年は去年に比べて「2本ちゃんと作れた」という感触があります。 ──準決勝の手応えは? 原田:今まででは一番感触がよかったです。 大原:予選の段階でホーム感はありました。 原田:俺らのことを知っていて、ふざけるのを楽しみにしてくれている感じがあったので、やりやすかったです。 大原:「M-1グランプリ2022」の敗者復活戦でお笑いファンの認知度が上がって、そこからやりやすい空気になった気がします。初日が終わったとき、周りの芸人が「絶対大丈夫」と言ってくれて安心しました。 ──決勝までの1カ月、どういった部分を磨き上げたいですか? 大原:やるネタは変わらないので純度を上げたいです。 原田:スタジオでやるとウケ方も違ってくると思うので、それに合わせてブラッシュアップさせたいです。そこらへんは常連組が慣れてるんだろうなあ。日和らないようにがんばりたいです。 大原:この期間はYouTubeで「ゴット・タレント」をいっぱい観ます。 原田:確かに正面に審査員がいるけど。観てもどうにもならないだろ。 大原:僕らの同期って大阪がすごく強いんですよ。コロコロチキチキペッパーズとビスケットブラザーズが優勝していて、ほかには霜降り明星、マユリカ、男性ブランコ、ZAZYとか。東京が見劣りしてる感じがあるので負けていられないです。 ──ほかの9組の顔ぶれを見たときの印象は? 大原:コットンがいてよかったです。仲がいいので。 原田:東京吉本でずっと一緒にやってきたので、戦えるのがうれしい。大阪勢のニッポンの社長さんやロングコートダディさんもネタがすごく好きです。 ──優勝後の野望なども思い描いていますか? 大原:優勝後ですか? 僕らは日々を一生懸命生きているので……なんだろうな……ハナコみたいになりたい。ハナコって……なんかいいじゃないですか。すごくいい奴らっぽいし、ドラマも出ているし。同期なんですけど、見ていて「すごくいいな」って思っています。 原田:仕事の幅とか種類がいいよね。健康的なイメージもあって。 大原:岡部だな。ハナコ岡部になりたい。朝ドラに出て、おじいちゃんおばあちゃんにも知られていて、みんな「なんかあの子いいよね」って思ってるじゃないですか。そうなりたい。 原田:俺は秋山くんになりたい。1人でラジオをやるカッコよさ。菊田くんにはなりたくないです、なんとなく(笑)。 ──出たい番組は? 大原:ネタ番組はもちろんいっぱい出たいですけど、日曜劇場も出たいです。池井戸潤作品がすごく好きでU-NEXTで全部観ました。ああいうのに出られたらいいなあ。 原田:男性ブランコが芝居でも活躍してるのがカッコいいなと思います。僕もやってみたいです。 大原:あとバンドマンと飲みに行きたい。 原田:サブカル系のね。 大原:他ジャンルの人と遊んでるのカッコいいよなあ(笑)。 ──最後に決勝への意気込みをお願いします。 原田:とにかくウケまくりたいです。「M-1」の決勝では審査員の方々がまったく笑ってなかったので、審査員の笑顔が見たい。もし出てくれるんだったら松本(人志)さんを笑わせたいです。 大原:ここまできたら本当に優勝ですね。去年のサルゴリラさんの優勝に「面白い人たちってちゃんと報われるんだ」とめっちゃ感動したので。 (c)TBS