妊娠中に乳がんが発覚、「余命半年」と言われて…31歳の女性が「自身の経験」を発信するその理由とは「私は5分さえも当たり前だと思っていません」
「転移性乳がんと闘っている人の励みになりたい」
現在リンジーさんは、講演や転移性乳がんのコミュニティ「Every Day for MBC」での活動を通し、転移性乳がんを患う女性たちをサポートしている。2023年のアメリカ版『Women's Health』では、自身が前向きでいることの重要性を語った。 「私は『Every Day for MBC』で自分のストーリーをシェアし、他のみんなが転移性乳がんとともに成長していく姿を目の当たりにしています。前向きでいることが私の目標なんです。この病気と闘っている人の励みになれたらいいなと思っています」 誰かの励みになればという思いで、自身は前向きでいるというリンジーさんだが、「Every Day for MBC」にアップされている動画では、「がんを治すために私が聞いたこと」のひとつに“前向きでいること”を挙げ、視聴者に向けて「毎日前向きでいなくてもいい」「誰にだって絶望的な日はある」と発信。 「『前向きでいること』。これは、ステージ4のがん患者が聞きたくない言葉。ポジティブでいるのはいいことだし、すべての人がそのマインドを持つべきだと思うけど、誰にだって絶望的な日はあるもの」 「ステージ4は本当に恐ろしい。がんがいつ再発するのか、それぞれの治療がどのくらいで効くのか、そもそも効果があるかさえもわからないから。だから、24時間365日ポジティブでいることは不可能なの」 よく聞く「前向きで」という言葉に対し、転移性乳がんを患う人々の心に寄り添い、リアルな声を発信したリンジーさんには、視聴者から共感の声が寄せられた。 29歳で余命半年の宣告を受けたリンジーさんは、現在がんの兆候もなく、31歳の誕生日を迎えた。それは、闘病中には想像もできないことだった。『Daily Mail』誌によると、 リンジーさんはある講演でこう語っていたという。 「私は5分さえも当たり前だと思っていません」