土壇場で勝ち点もぎ取ったローマ、デ・ロッシ監督「引き分けには歓喜しない。だが負けないことが重要」33分のマンチーニ交代も説明 | セリエA
【欧州・海外サッカーニュース】ローマのダニエレ・デ・ロッシ監督が、日本時間11日に行われたセリエA第28節フィオレンティーナ対ローマ戦終了後、『DAZN(ダゾーン)のインタビューに応じて試合を振り返った。 【動画】劇的な結末を迎えたフィオレンティーナ×ローマ|ハイライト
来シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)出場を目指して上位争いを繰り広げる5位ローマは日本時間11日、ヴィンチェンツォ・イタリアーノ率いる8位フィオレンティーナと敵地で対戦。難敵を相手に2度にわたってリードを奪われる展開となったが、後半アディショナルタイムのディエゴ・ジョレンテの劇的な同点弾により2-2とドローに持ちこみ、合計48ポイントで5位の座を守った。 開始わずか6分でセンターバックのジャンルカ・マンチーニが警告を受けためか、前半はフィオレンティーナに主導権を握られたローマ。指揮官のダニエレ・デ・ロッシは『ダゾーン』のインタビューでゲームプランへの影響を問われると、自身の見解を示した。 「マンチーニのイエローのせいではないと考える。われわれの姿勢や、多くのデュエルで負けてしまったこと、それから私の選択にも少し責任があるかもしれない。前半はあらゆる点で緩いパフォーマンスになってしまった。後半はかなり良くなったが、ボールを保持していたにもかかわらず、シュート数が少なかった。この課題に取り組んでいかなければならない」 「カップ戦の後のここ3試合はいつも前半のパフォーマンスが悪い。チームに安定感をもたらすために3バックを採用したつもりだったが、その必要性はないのかもしれない。ただ、選手たちに疲労が見える時は、長い間、安定してプレーしてきたシステムに戻そうと考えたが、あのプレースタイルにやや拒否反応があるのかもしれない(笑)。次回はしっかり検討したい」 ローマ指揮官は、フィオレンティーナとの直接対決において負けないことが重要だったと考えている。同点弾を挙げたジョレンテに賛辞を贈った。 「熱狂を失わないためにも、このような試合では負けないことが重要だ。私は引き分けに歓喜することはないが、どんなチームでも苦戦する強豪との勝負だった。負けるか引き分けるかで天と地の差がある。大きな違いなんだ。ジョレンテは素晴らしい技術を持っていて強いDFだ。極めて美しいゴールだった」 デ・ロッシは、マンチーニが2枚目の警告を受けるリスクを案じ、33分にすぐさま選手を交代させた自らの采配を説明した。 「スタジアムの観客は、まるでゴールよりもマンチーニの2枚目のイエローを求めているようだった。ホームのサポーターが抗議を続けていて退場の予感が強く感じられた。私は当然、未然に防ぎたかった」 最後にローマ指揮官は、73分に途中交代したパウロ・ディバラや58分にローマの1点目マークしたウセム・アワールを称えた。 「パウロは素晴らしい試合を見せてくれた。自身の得意なポジションからボールを受けに下がってビルドアップに参加しようとしていた。やや疲労があったので交代したが、特に気にするようなものではない。アワールは非常に強い選手だ。素晴らしいゴールを決め、士気も上がるだろう」
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