DeNAは東克樹でCS先陣 〝虎狩り〟イメージできた!「頭の中では完全試合をしている感じです」
「2024 JERA クライマックスシリーズ(CS) セ」は12日にファーストステージが開幕する。11日には甲子園球場で共同記者会見が行われた。レギュラーシーズン3位のDeNAは、2位阪神との第1戦に向けて調整。先発を託された東克樹投手(28)は相手打線を封じるイメージを膨らませ、3試合制の短期決戦で鍵を握る初戦の必勝を期した。 いかにして阪神打線を打ち取るのか。投球術にたける東は、脳裏で試合を組み立てた。浮かび上がってきたのは、快投する自身の姿だった。 「常にいいイメージを頭の中で流している。頭の中では完全試合をしている感じです」 イメージトレーニングは登板前日のルーティン。ダッシュなどで余念なく準備を整えるとともに、近本、中野ら実力者が並ぶ上位打線を仕留める想像を膨らませた。「50センチくらいの落差あるチェンジアップを投げている」と頭の中は超プラス思考だ。 レギュラーシーズン最後の登板から中12日と間隔が空いたことにより、疲労がたまっていたという体の状態はリフレッシュした。2年連続で左腕を第1戦の先発に立てた三浦監督は「初戦は東に懸けてチーム一丸となって戦っていく」と言葉に力を込めた。 チームは3年連続のCS進出を果たしたが、過去2年はファーストステージ敗退。ともに初戦を落とし、昨季は2連敗で幕を閉じた。東は故障で離脱している正捕手の山本から「1戦目が大事だぞ」とハッパを掛けられたというが、重圧とは無縁の様子だった。 「楽しんで投げられたら。1戦目を取るか、取らないかでチームの勢いは変わる。役割を理解しながら責任を持って投げたい」。堂々と言葉を紡ぐ姿からエースの風格がにじんだ。(鈴木智紘)