「NBAは今夏、2人をイラつかせる方法を見つけた」バークレーが不遇の扱いを受けたセルティックスの看板デュオに言及「失望した」<DUNKSHOOT>
また、今大会のメンバー選考を巡っては、ジェイレン・ブラウン(セルティックス)がNBAで5年連続平均20点以上、昨季はカンファレンス決勝MVPとファイナルMVPを受賞したにもかかわらず、五輪メンバーから落選。 カワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)が離脱した際の追加招集からも漏れ、SNSで“アメリカ代表のスポンサーであるナイキと契約している選手が、優先的に代表入りしているのではないか”というニュアンスの陰謀論を唱えるなど、不満を露わにしていた。 1992年のバルセロナ五輪で、“ドリームチーム”と呼ばれたアメリカ代表の一員だった殿堂入り選手のバークレーは、スポーツアナリストのビル・シモンズがホストを務めるポッドキャスト番組『The Bill Simmons Podcast』で、セルティックスの看板デュオが受けた扱いについて見解を述べた。 「NBAはこの夏、2人をイラつかせる方法を見つけた。リーグ優勝後に、NBAのトップ10に入る2選手を怒らせることができるのは、NBAくらいだろう。正直、アイザイア・トーマスがドリームチームで不当な扱いを受けたとは俺は思わない。しかし、NBAがこの夏、ジェイソンとジェイレンを怒らせたようなシナリオは他に思い当たらない。心底そう感じている」 シモンズは昨季プレーオフに進出できなかったカリーや1回戦で敗退したレブロンやアンソニー・デイビス(ともにレイカーズ)、デビン・ブッカー(サンズ)は4月を最後に実戦から遠ざかっていたのに対し、NBAファイナルまで勝ち残って6月中旬までプレーしていたテイタムの優位性を主張。すると、バークレーもそれに賛同した。 「ジェイソンや(インディアナ・ペイサーズのタイリース)ハリバートンがプレーすべきではない理由が存在しない。彼らは国を代表するために夏(のオフ)を捧げたんだ。ジェイソンを使っても、ハリバートンを使っても、劇的な戦力ダウンとはならない。彼らはもっと多くの時間プレーすべきだった。ジェイソンは2試合も使われてない。素晴らしい選手だから(その起用には)失望したよ」 アメリカ代表のマネージング・ディレクターを務めるグラント・ヒルは、ブラウンを2028年のロサンゼルス五輪における代表候補として考えることを示唆しているが、4年後の選考と本大会での起用法は再び大きな注目を集めるかもしれない。 構成●ダンクシュート編集部