自慢の肉も仕入れ減少 ドライバー不足が表面化 物流を守る試行錯誤 2024年問題・北海道
勤続14年。 言葉の端々に、物流を中心で支えるベテランドライバーの誇りがにじみます。 (幸楽輸送 津崎洋介さん)「物流無くして世の中成り立つとは思えない。だからこそもっと物流業界が盛り上がって、若い人やいろいろな人がトラックドライバーになりたいよねと、そういう風になればいい」
札幌を出発してから3時間20分。 津崎さんは旭川の流通拠点に到着しました。 ここからがリレー輸送の真骨頂です。 津崎さんのトレーラーが荷台から離れると、すでに待機していた別のトレーラーが荷物をバトンタッチ。 この車が旭川から北見まで運ぶのです。
運送会社は、業界のイメージアップに効率化は不可欠と認識しています。 (幸楽輸送 不動直樹社長)「とにかく寝ないで走って収入を得るんだというドライバーが昔は多かったが、毎日家に帰れたりちゃんと自分の働き方、残業時間も管理してくれることを、実は若いドライバーはそちらを重視しているので、物流の認識が変わる機運があるのはありがたい」
高まる宅配便需要…トラックの代替手段は?
物流の効率化の動きは、陸だけではなく空にも。 新千歳空港に、おなじみのマークを背負った飛行機の姿が。 宅配大手が4月から運航を始めた、貨物の専用機です。
(阿部記者)「ヤマトホールディングスの貨物専用機には、10トントラック5から6台分の貨物を運ぶことができるということです」 背景には増加一途の宅配便の需要がー ネットショッピングなどの浸透で、年間の宅配便はいまや50億個に上ります。
長距離輸送トラックの代替手段としても、飛行機の強みを活かしたい考えです。 (ヤマトホールディングス 栗栖利蔵副社長)「一気に目的地に運べるということのニーズは非常に高い。2024年問題も含めてお客さまのニーズにもしっかりと応えられる」