便利なはずの「NVIDIAアプリ」がゲームのパフォーマンス低下を招く?海外有名メディアの検証記事が波紋呼ぶ
PC自作からロボット製作まで扱うIT系のWebメディア「Tom’s Hardware」が12月17日、「NVIDIAアプリ(Nvidia App)」を使うと、ゲームのパフォーマンスが低下すると報じました。 【画像全2枚】
「NVIDIAアプリ」は2024年11月に正式公開されたビデオカード設定ユーティリティで、既存の「GeForce Experience」や「NVIDIAコントロールパネル」を統合。効率的にゲームを楽しめるようインストール時間の短縮、フレームレートのリアルタイム表示が可能になるほか、ドライバーの管理・更新の簡略化、ドライバのロールバック機能も搭載しています。
Tom’s Hardwareによれば「RTX 4060」搭載のPCで「NVIDIAアプリ」をデフォルト設定で使用した場合と、アプリなしのPCで『バルダーズ・ゲート3』、『MS Flight Simulator 2024』、『S.T.A.L.K.E.R. 2』など5つのゲームを比較テストしたところ、アプリ有りPCは2~12%のパフォーマンス低下を確認。あくまで同編集部の検証ではありますが、最も影響の大きかったのは『アサシン クリード ミラージュ』だったそうです。
「NVIDIAアプリ」は任意導入―手動更新も可能
記事に対してユーザーからは「過去のGeForce Experience でも同じ問題が発生しました。ドライバーのみ自分でインストールするのをお勧めします」、「ゲームのパフォに影響しているのは、たぶんオーバーレイとキャプチャ設定では?」、「多くのユーザーがまだ使っているWin10でテストしないなんて冗談でしょ。実際Win10では何の影響も見られなかった。PV稼ぎの記事だ」など様々な反応が寄せられています。
なお「NVIDIAアプリ」の導入はユーザー側の任意のため、さまざまな便利機能が不要ならばインストールせず、ドライバ更新のみ公式サイトから手動で行うこともできます。X上ではこの現象について、ゲームフィルターの設定をOFFにすることで解決した、などという報告も見られており、まだまだ情報が錯綜しそうです。
Game*Spark 稲川ゆき