宇和島市の伊達博建て替え入札差し止め求め提訴 違法と市民(愛媛)
宇和島市立伊達博物館(同市御殿町)の建て替え予定地は埋蔵文化財包蔵地に該当するのに、市が県教育委員会に通知せず建設工事入札を実施するのは文化財保護法違反として、同市の農業の70代男性が18日、建設工事の入札や契約の差し止めを求める住民訴訟を松山地裁に起こした。 訴状によると、同法では自治体が周知の埋蔵文化財包蔵地で土木工事などのために発掘する際、計画策定前に県教委への通知が求められる。原告側は、市は通知しておらず違法で、入札後に工事の変更や禁止など不利益が生じると主張。また過去2回の入札は不調に終わり、資材高騰などにより予定価格が上昇しているとし、市が3回目の入札や契約をした場合、1回目との差額7億5千万円を損失として岡原文彰市長に請求するよう求めた。
愛媛新聞社