京都旅で買うべき「京都のお弁当」職人技が光る、帰りの新幹線で食べたい逸品3選
2.ototojet
京都市の北側、今宮神社や大徳寺が位置する北大路エリアの路地奥に、白い暖簾を掲げるレストラン。ototojet(おととじぇっと)は「生け花のように『魚を生ける』」をコンセプトに、天然魚を中心とした鮮魚を、季節感を添えて提供しています。ディナーで楽しめる一皿は、どれもが美しく盛り付けられた鮮魚たち。その魅力をテイクアウトでも表現した「手毬寿司」が、評判を呼んでいます。 蓋を開けると色鮮やかで、まるでアート作品のよう。京寿司の一つでもある手毬寿司を、天然魚で復活させたいと、店主・辻井さんが考案しました。近海でその時期に獲れる魚を中心にそろえ、魚に合わせて昆布締めや炙り、熟成期間を設けるなど、仕込み方を工夫。魚本来の甘みや旨味を存分に引き出し、ほどよい弾力が生まれます。
4月~5月は、淡路島や和歌山で獲れた桜鯛のほか長崎の梅雨カマス、千葉などのキハダマグロといった季節を感じる素材が味わえます。海の恵みを詰め込んだ一箱は、その時々で出合える魚が違うため、今しか味わえない手毬寿司を心待ちにする人が多いのも納得。 【ototojet】 京都市北区紫野石龍町39-1 営業時間/12時~19時(受け取り時間) 定休日/水曜 料金/「手毬寿司15個入」3,650円 ※予約はインスタグラムにて、店頭受け取りのみ対応
3.竹ざき
御所南エリアの閑静な住宅街に店を構える割烹料理店・竹ざき。「京料理 木乃婦」で19年修行した竹﨑奨(すすむ)さんが、京料理の中に遊び心を利かせた、新たな割烹料理を提供しています。昼夜ともに予約困難ですが、そんな時に利用したいのが「おまかせ弁当」。 お弁当の中には、焼き物、揚げ物、煮物など、丁寧に作られた15種以上が詰め込まれています。旬を迎える食材を中心に取り入れるため、何が入っているかは開けてからのお楽しみ。 4月下旬ごろは鯛の子や筍、春菊、茗荷、ふきのとうなどがお弁当を彩ります。
定番で必ず入っている出汁巻は、ふわふわと柔らかい食感。一番出汁の旨味を感じやすいよう、醤油だけのシンプルな味付けに仕上げられています。一度揚げた粟麩を炊いて、白味噌を添えた粟麩の田楽も、このお弁当でしか味わえない一品。美しく盛り付けられたお弁当は、暖簾をくぐって直接お店でお受け取りください。 【竹ざき】 京都市中京区高倉通押小路通東入竹屋町150 営業時間/9時~10時(日曜のみ)、12時、18時~20時(L.O.) ※テイクアウトの受け渡しは11時30分~20時 不定休 料金/「おまかせ弁当」5,400円 ※予約は2日前までに、電話もしくはインスタグラムにて。