【大学生活とお金】バイト代は月3万、司法試験へ猛勉強 食事は年25万円の学食「ミールカード」で
幼い時に法曹を志して以来、一筋に夢に向かって歩いてきた岡山大学法学部4年の山本晶さん(仮名)。サークル活動でも法律の勉強を重ねながら、アルバイトに、友人との遠出や旅にと、充実した学生生活を送っています。4月からは岡山大学大学院法務研究科(ロースクール)に進学し、司法試験を目指してさらなる勉強に励みます。 【お金】光熱費5000円、外食費2万円…1カ月に必要な費用は?
愛媛県松山市出身の山本さんは、小学校の時に交通事故のニュースを見て、被害者が1人亡くなっても、運転していた加害者は死刑にならないことが気になって、法律に興味を持つようになりました。そして、被害者を第一に考えたいと検察官を志望するようになり、法曹に入ることを視野に入れて法学部への進学を目指しました。岡山大学は学費が安い国立大学で、法学部で総合型選抜を実施していることから、総合型選抜で受験し、合格しました。 ――愛媛県から海を渡って岡山県に進学する人は少ないのですか。 大学進学時に、中国地方や関西に進学する人は結構いるので、私も両親も大学に受かったら家を出るという気持ちでした。地元の愛媛大学は法文学部で、法学部ではなかったので、高校3年の時に担任の先生が教えてくれた岡山大学法学部の総合型選抜を受けることにしました。1次試験はグループ面接と書類審査、2次試験はセンター試験(当時)の英語の点数で決まりました。 周りの友人を見ると、地元・岡山だけでなく、兵庫、香川、愛媛などから進学しています。一人暮らしの人も多いですね。私は大学近くの賃貸マンションに住んでいて、自転車で大学に通っています。自転車でだいたいどこでも行けるので便利です。 ――住んでいるのはどんなところですか。 水道代2000円を含めて家賃4万2000円の物件に住んでいます。大学生協に紹介してもらったところで、バス・トイレ別で収納が多いところを選びました。朝から夜までほぼ大学にいるので、家にいる時間は短く、光熱費は月5000円くらいです。 ――食事や家事はどうしていますか。 洗濯は週1~2回で、着るものやタオルなどがなくなってきたら洗濯機を回しています。大学から帰ってくるのが遅いので、夜に洗濯して、部屋の中に干してから寝ます。掃除は気がついた時にします。 家で自炊はほとんどしません。岡山大学では学生証と一体になった「ミールカード」があります。年間約25万円のミールカードを申し込むと、1日上限1200円まで、大学生協の食堂で食事ができます。なので、昼と夜で各600円を目安に、食堂で食べています。1年もすると食堂の味に飽きてやめてしまう人もいるようですが、私は4年間利用しています。 食堂では毎週フェアがあり、さまざまなメニューが登場するので、私は飽きないです。「鶏ポンから揚げ」という、鶏のから揚げにポン酢がかかったメニューが人気で、「とりぽん」という生協のキャラクターになっているほどです。 朝食は家で食べています。5枚切りの食パンとヨーグルトを買っておいて、これを月曜~金曜の5日間で食べます。家を選ぶ時にスーパーが近くにあることを条件の一つにしていたのですが、食材を買うことはほとんどないのであまり関係なかったですね(笑)。卵や牛乳を1パック買っても使い切れないし、食材が傷んで捨ててしまうよりは今のほうがいいと思っています。生ゴミがほとんど出ないので、ゴミ捨ても楽。トイレットペーパーやシャンプーなどの生活必需品は買い忘れがちなので気をつけています。