ひとつ屋根の下のメリットとは…スタートアップ500社が集結『STATION Ai』老舗企業も注目する“本当の姿”
日本最大級のスタートアップ支援拠点「STATION Ai(ステーション・エーアイ)」が2024年10月、名古屋市昭和区にオープンした。ひとつ屋根の下、およそ700社が集結することでどんなメリットがあるのか。「本当の姿」を追った。 【画像で見る】ひとつ屋根の下のメリットとは…スタートアップ500社が集結『STATION Ai』老舗企業も注目する“本当の姿”
■起業文化の醸成を…500社のスタートアップが集まる「STATION Ai」
名古屋市昭和区鶴舞に10月31日、「STATION Ai」がグランドオープンした。 総工費およそ156億円をかけて建設された地上7階建ての施設で、スタートアップの企業500社が入居している。 グランドオープンの2週間前、株式会社エンサポート代表の山口勝也さん(46)が、オフィスで準備を進めていた。エンサポートは3年前に名古屋で立ち上げた、社員5人のスタートアップ企業だ。 住宅関連の営業マンだった山口さんの経験を活かし、住宅会社には営業ノウハウのトレーニングを、一般向けには住まい選びのセカンドオピニオンサービスを展開している。 エンサポートの山口勝也代表: 人生に大きく影響するマイホームの購入や売却が、1人1人の方が安心してできる、そんなサービスを提供しています。 「STATION Ai」の内部は1階から6階までスロープでつながっていて、見通しのよい空間が、入居者同士のコミュニケーションを促すという。 座席も個室のほか、仕切りのないオープンタイプもあり、企業間の交流を加速させる狙いがある。 山口さんは入居初日から、さっそく打ち合わせを行っていた。 相手は入居している名古屋の別のスタートアップの代表で、20代から30代の会員およそ7000人を抱える社会人の交流サークル「エンプレース」を運営している。 エンサポートの山口代表: 例えばエンプレースさんの中で、年に数回そのような勉強会をさせていただいて。 エンプレースの米村直樹代表: 今年、エンプレース内で結婚するカップルが5組くらいいるんですよ。そのタイミングでやっぱり家を購入するとか、実際建てている人もいたのでエンサポートさんと一緒に、そういう住まいのこととか、相続のこととか、悩まれてる方とか今後知識入れたい方いると思うので、そこでタイアップみたいな形でできるといいなと思います。 企業同士の打ち合わせがスピーディーに組めるのは「STATION Ai」のメリットの1つだ。