【武蔵野S予想】関西馬が圧倒的な良績を残す! 関東馬はGIでも通用する能力が必要不可欠
今週の土曜日は、東京競馬場で武蔵野ステークス(GIII・ダート1600m)が行われます。 【写真】タマモロックのこれまでの軌跡 過去10年の武蔵野Sでは、関西馬が9勝2着9回3着10回と圧倒しています。過去10年の武蔵野Sは全て東京ダート1600mで行われており、関東馬のホームとも言えますが、その関東馬は1勝2着1回と苦戦を強いられています。 過去10年の武蔵野Sの出走頭数を見ると、関西馬が116頭に対して関東馬は42頭と3倍近くの差があるとは言え、意外なほどに関東馬は結果を残せていません。これはダートのオープン戦では関西馬の層が厚いことが要因と言えるかもしれません。 昨年の武蔵野Sでも1番人気に支持された関東馬ペリエールが9着に沈み、関西馬が上位3頭を独占する結果となっています。今年の武蔵野Sでも関西馬を中心に見る方が的中に近づけるかもしれません。 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。 【条件】 関東馬(ただし、前走を0秒5以上の差で勝った馬は除く) [0-0-0-40]複勝率0% 該当馬:キタノヴィジョン、ショウナンライシン、タマモロック、ペイシャエス、ペリエール (過去の該当馬:23年ペリエール1番人気9着、16年ノボバカラ3番人気9着、15年ゴールデンバローズ3番人気11着) ※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。 上位人気が予想されるタマモロックが該当しました。 過去10年の武蔵野Sで馬券に絡んだ関東馬は15年のノンコノユメ、22年のレモンポップ。この2頭は前走で2着に0秒5以上の差をつけて勝利しており、高い能力が備わっていることを証明していました。また、ノンコノユメはGI勝ちの実績がありましたし、レモンポップもその後のGIで大活躍。武蔵野Sで関東馬が好走するためには、大舞台でも結果を残せる高い能力が必要不可欠と言えそうです。 該当馬に挙げたタマモロックは前走のグリーンチャンネルCで2着に敗れています。グリーンチャンネルCはリステッド競走で、今回のGIIIよりも格下のレースとなります。そこで勝ち切れていない馬が、メンバーレベルの上がるGIIIに入って勝ち負けできるかとなると疑問が残ります。 また、タマモロックは今回が重賞初挑戦となります。東京ダート1600mでの経験は豊富で実績も残していますが、それはあくまでも格下のレースでの結果です。今回は重賞でペースもこれまでとは変わってくるでしょうし、レベルの違いに戸惑い力を出し切れないケースは十分に考えられます。 ここ2走で先着を許した馬も出走してきますし、相手関係を見ても人気ほどの信頼はしづらい印象です。過去10年の武蔵野Sで関東馬が大苦戦していることも加味すれば、ここは本馬の評価を落として考えることが期待値を上げる策になるのではないでしょうか。 重賞レースの参考に、是非お役立てください。