小池都知事定例会見11月18日(全文1)豊洲市場移転、早くて17年冬か18年春
東京都の小池百合子知事が18日、定例会見を行った。 報道によると、延期されている豊洲市場の移転時期をめぐり、都は「早くても2017年冬」との方向性をまとめたとされている。15日には設備投資などで損失が出ている市場関係者の補償を検討する委員会の初会合が開かれた。 【中継録画】豊洲市場への移転時期は? 小池都知事が午後2時から定例会見 橋下徹前大阪市長が小池知事が開講した政治塾「希望塾」の講演依頼を断っていたことや、今年の新語・流行語に「都民ファースト」「盛り土」など都政関連が4語ノミネートされたことも報じられている。
豊洲市場の安全性の検証についての報告
幹事社:よろしくお願いいたします。 小池:皆さま、こんにちは。それでは定例記者会見、始めさせていただきます。今日も大変、項目が多ございまして、最初はご報告から始めさせていただきます。まず豊洲市場に関する課題、問題でございますけれども、先だって11月4日の時点でした、7日に開場予定でございましたので、その前に行政手続きでいったいどれぐらいのことをしなければならないのか、どれぐらいの日数、月数がかかるのだろうかということで、スキームについて、お話をさせていただいたわけでございます。 その際に安全性の検証、それからさまざまな手続き、まとめさせていただいたんですが、今日は安全会議、専門家会議も開かれ、平田先生ともいろいろとやりとりもし、確認もし、市場PTが築地で意見交換なども行い、そういったことも含めまして今日はステップごとの期日、そして期間を明らかにさせていただきたいと思います。そして豊洲が本当に安全であるということの確認が取れて移転に向かうという状況が整いましたならばどうなるかということについて、ご報告をさせていただきたいと思います。 ディスプレーのほう、ご覧いただきたいと思います。かねてより申し上げております、地下水のモニタリング調査でございますが、8回まで終了し、来年1月の最終回を迎えるのが、来年1月に迎えまして、それが第9回ということになります。その調査結果を待っているというのが現状、現時点でございます。その結果を踏まえながら、さらに平田先生を座長する専門家会議で地下空間の安全性の問題についてご審議、そして評価をいただくことになっておりまして、そしてその報告が4月、上に時間軸が書いてございますけれども、4月のめどといたしまして報告書が取りまとめということになろうかと思います。そこで具体的な対策についてもお示しいただける予定になっております。 それから一方で市場問題PT、小島座長でございますけれども、建物の安全性そして施設の機能の問題など、ご審議いただいておりますけれども、こちらのほうの報告書の取りまとめが、その次、5月ごろの予定となっております。それから環境アセスメント審議というのがございます。こちらは専門家の会議と市場問題PTの検証を踏まえた上で中央卸売市場が検証結果と対策をセットで環境局に変更届を提出するという作業でございます。手続きでございます。 で、その環境への影響が軽微であると、このアセスメント審議で再アセスが不要であるというふうに判断いたしますと、手続きは1~2カ月で終わることになります。ということは来年6月もしくは7月ごろが想定されるわけでございます。 で、ごめんなさい。一方で、この環境影響評価審議会が再アセスの、こちらですね。必要だというふうに判断した場合には、ここからさらに1年、プラス1年程度の時間を要することになるということで最大15カ月ということでございます。 つまりアセスの手続きを経て、必要な対策を講じて安全性が確保されるという結論が得られた段階で、こちらの総合的な判断を進めまして、そして移転するかどうかということを判断するということになります。再アセス不要の場合は、判断のタイミングは来年のこの夏ぐらいになろうかと思います。 最終的には必要な追加対策工事を実施することとなりますが、これもこれから専門家会議、市場PT等のそちらにおけますさまざまな対応策。何が必要なのかということを出していただくことに、必要であるならばなるわけでございますけれども、都として安全性の確保と業務の適正かつ健全な運営の確保、確認をするということをいたしまして、いくつかここで必要な追加対策工事が生じればこれを行うと。それも工事によって入札が必要であり、さらには着工完了までどれぐらいかかるか、工事の中身に、必要な工事の中身によりますけれども、仮に6カ月程度と見込みますと、さらにその次のステップとして、ちゃんとできないと農水大臣への認可手続きが出せないわけです。はい、これが新しい市場でございます。ご確認くださいということで農水大臣の認可をいただかなければならないわけで、それは、こういったこと、一連の流れを経ましたあとで卸売市場法にのっとった形で、農水大臣への認可の手続きに入るということでございます。 ということで、最終的にはこうしたステップをしっかりと踏んでいくことによって、豊洲市場への移転に向けた環境が整うということでございまして、だいたいこの手続きについては前回のときもすでにお示しをしておりますけれども、さらにどれぐらいの期間かということを今日、この場で申し上げさせていただいているわけでございます。 ということは、この環境アセスメント審議が不要であるという話になりましたならば、豊洲市場の安全を総合的な判断で確認をした上で2017年の冬、もしくは2018年の春という見込みが、見通しが立つということでございます。実際の移転時期につきましては、業界団体の皆さま方と調整をさせていただいて決定するという話になろうかと思います。ですからこれが一連の流れであり、豊洲市場の総合的な安全性が確認をされ、そして業者の方々との調整が済むとなりますと、この2017年の冬か2018年の春というのが実際の見通しになります。ただし、こちらのほうでさらにアセスが必要だと、確認が必要だということになりますと、さらにそこから1年は遅れていくという話になるわけでございます。