久保との好連係の秘訣は…堂安律「自分は意外と気を遣える選手なので」
[9.5 W杯アジア最終予選 日本 7-0 中国 埼玉] レフティー2人のコンビネーションで右サイドを制圧した。6月11日のW杯アジア2次予選・シリア戦(○5-0)に続いて右のウイングバックで先発した日本代表MF堂安律(フライブルク)は、右シャドーに入ったMF久保建英と流動的にポジションを変えながら積極的にボールに関わった。 【写真】「スタイル抜群」「目のやり場に困る」“勝利の女神”のアウェー遠征に反響 前半11分には右サイドに開いた久保のクロスからゴール前に入っていた堂安がヘディングシュート。これは惜しくもGKの好セーブに阻まれたが、同33分にもPA内左に抜け出したFW上田綺世の折り返しに飛び込んだ。 右ウイングバックながらサイド際だけでなく、果敢にゴール前にも入ってチャンスに関与。「タケ(久保)がボールを受けたがる選手というのは分かっている。彼の良さも生かして、自分はゴール前でポジショニングを探しながらやるのも得意。それぞれが良さを出し合いながら、左は(三笘)薫くんという強力な個があるので、右は連係を出して、違う形で攻めていこうというのはチーム戦術として落とし込んでいる」と、久保の特徴を頭に入れたうえで、周囲の状況を見ながら臨機応変にプレーした。 久保との連係については「タケとは長い時間プレーしているので、感じ合える部分もある」と言う。自在なポジションチェンジは「タケは好きにやっている。俺がそれを見ている。そのほうが彼の良さが出るし、(久保は)あまり考えずにやったほうがいい。自分は意外と気を遣える選手なので」と、冗談交じりにその秘訣を説いた。 1-0の前半アディショナルタイムには久保からパスを受けた堂安が右サイドから左足でクロス。これに逆サイドから走り込んだMF三笘薫がヘディングで合わせ、貴重な追加点が生まれた。「ウイングバックがあそこに入れば必ず点を取れる。自分が受け手でも意識しているし、あそこに出して、入ってこなければ中のせいと思ってボールを上げている」。会心のアシストで後半18分に三笘とともに交代。「ウイングバックは好きなので」という新境地で結果を残し、背番号10としての存在感を示した。