青ヘッドの日産「パルサー」を発見!「プリメーラ」と間違ってしまう「VZ-Rセダン」を「当時の装備に戻して90年代の雰囲気を目指してます」
ホットハッチ好きが選んだ日産テンロクセダン
90年代の車両が集まった「福岡キューマルミーティング」。会場には、ノーマルからドレスアップ&チューニングなど、様々な車両が並んでいる中で、時々「こんなクルマもあったね!」と頭の片隅に僅かに残っている記憶を呼び覚ます車両もちらほら。そんな希少車の中で、当時各社が1600ccNAエンジンで凌ぎを削った時代の、日産の懐かしクルマを紹介する。 【画像】懐かしい!通称“青ヘッド”を搭載した日産 パルサーを見る(14枚)
SRエンジンでも排気量は1596cc
「知り合いのお店に委託販売で店頭に並んでいたのですが、最初はプリメーラかと思いました(笑)」 この車両オーナーの西島翼さんは、そう笑いながら話し始めてくれたが、実は筆者も全く同様の質問を初対面の西島さんに投げかけている。 「これってプリメーラのどんなグレードでしたっけ?」 「いや、これはパルサーです! でも、同じようなことは皆さんからよく言われます(笑)」 そうなのだ。このクルマは日産「パルサー」(5代目N15型)のVZ-Rセダン。1997年(平成9年)9月のN15型のマイナーチェンジに伴い設定された車種で、2000年9月まで生産。通称“青ヘッド”と呼ばれるSR16VEエンジンが搭載されている。 日産のSRと言えば、一時代を築いた同社の直列4気筒エンジンで、SR20DETに代表されるように「シルビア」(5代目~7代目/S13/14/15型)や「180SX」など、走りを楽しむFR車に縦置き搭載されたものをイメージする方が多いはず。 一方、このSR16VEは、排気量1596cc、可変バルブタイミング&リフトのNEO VVL初搭載のNAのみ。FF車搭載を視野に入れていたため、横置きであることが特徴。しかも“青ヘッドは”175馬力を生み出す標準型であり、当時、N1耐久レースなどに参戦するためのベースとして200馬力を発生させた“赤ヘッド”とは異なるものだ。ただし、いずれもプレミアムガソリン(ハイオク)仕様で、5速マニュアルのみのマニアにはウケるエンジンなのだ。