柳葉敏郎が映画「室井慎次」2部作で実感 若手俳優に「支えてもらった気がします」/芸能ショナイ業務話
俳優、柳葉敏郎(63)の主演映画「室井慎次 生き続ける者」(本広克行監督、15日公開)が、いよいよ11月8~10日に先行上映される。公開中の「室井慎次 敗れざる者」との2部作。「踊る大捜査線」シリーズの人気キャラクター、室井慎次の「最後の姿」に注目が集まる中、10月26日、柳葉が地元・秋田で行ったプロモーションで,見どころに挙げたのは若手共演者の成長だった。 映画は「踊る大捜査線」シリーズ以来12年ぶりの新作。警察を辞め、故郷の秋田で事件に巻き込まれる室井の物語を描く。 秋田プロモーションには福本莉子(23)、齋藤潤(17)、生駒里奈(28)が同行。柳葉は「同じ俳優として頼もしく、心強く見えたし、『あとは頼んだぞ』とか、『俺もまだまだ負けてらんねーぞ』という気持ちにさせてくれた。『踊るシリーズ』に押しつぶされそうなものがあって、それを彼らに支えてもらった気がします」と明かした。 福本はシリーズ最悪の犯人といわれる猟奇殺人犯・日向真奈美(小泉今日子)の娘・杏を熱演。今作の出演について「一世を風靡(ふうび)した国民の誰もが知る作品。ドラマが始まったとき(1997年)私は生まれていなかったけど作品を知っているし、こんなにも多くの人から愛されている作品にまさか自分が出られるとは」と感激した。 齋藤は母親を殺害され、里親の室井と暮らす少年・森貴仁(タカ)役。「現場の力に圧倒されて。柳葉さんが今までの作品の空気感を伝えてくださったおかげで、今楽しくここに立っていられる。この大きな〝愛〟に参加できて、すごく幸せ」と感謝した。 弁護士役の生駒は覚悟を持って作品に臨んでいた。「私自身が『俳優として生きていきたい』と思っているところでいろんなズレが生じていて、悩む部分も多かった」と吐露。「完成した作品を見て『大丈夫。きっとできるだろうな』と安心感を与えてくださった作品。もっともっと違うところにつながっていけばいいなと。自分に対しての安心ができたのは、この作品のおかげです」と話した。 3人の言葉を聞いた柳葉は「室井の生き方もですが、ここに出てくる子供たちの成長ぶりを感じてもらえたら。皆さんの心の何かを刺激してくれると思います」とキッパリ。人気シリーズに加わった〝新たな力〟が、映画をさらに魅力的にしている。(渡邉尚伸)