【#みんなのギモン】公衆トイレも「男女共用」が急増中…なぜ?
5つの共用トイレの内訳は以下の通りです。 大便器・小便器セット…2室。 大便器のみ …1室。 大便器・ベビーシート・オストメイト用設備 …1室。 大便器・介助ベッド・車椅子利用可能(だれでもトイレ)…1室。 夕方になると5つのブースがすべて埋まり、入口で待つ人の姿も見られました。男性と女性が同じ場所で並んだり、女性が入室した後、外で男性が待つなど男女共用ならではの光景が見られました。 利用者に話を聞いてみると… 30代女性 「個室の中に鏡があるので化粧直しなどゆっくりできます。しかし男性が使うので女性トイレにはない独特の(飛び散った尿の)においがします」 50代男性 「最近は共用トイレも多いし、きれいなので構わないです」 20代女性 「ちゃんと仕切られているので気になりません。ただ(入室した時に)便座が上がっていると前は男性だったんだと思うと、少し抵抗感があります」 男女共用での利用について、そこまでの抵抗はないようでした。一方で、盗撮などの犯罪の危険性については、このような意見も聞かれました。
20代女性 「男女共用なので駅前とはいえ、廊下で待つ男性と鉢合わせするのは怖いです。 個室の中に小型カメラを仕込んでいる恐れがあるので、ネジ穴を必ずチェックしてから入ります。壁のトイレットペーパーホルダーの横とか下着が見えやすいところを特にチェックします。男性用、女性用、男女共用をそれぞれ作れば、性別的に入れない人も使いやすいし、女性は安心するのではないでしょうか」 多様性に配慮したトイレ環境が作られた反面、犯罪誘発の危険性という問題も同時に抱える結果となりました。
■共用トイレでわいせつ事件が発生
東京・品川区大井町駅前にある公衆トイレ。JR京浜東北線の線路と道路の間に挟まれた場所に、塔状の革新的なデザインをした6つの男女共用トイレが設置されています。
2021年10月、20代の女性をトイレに連れ込み、わいせつな行為をしたとして24歳の会社員の男が逮捕されました。男は駅近くで女性に声をかけると腰に手を回して、トイレに強引に連れて行き犯行に及んだということです。