【東京大賞典展望】JRA勢有利は揺るぎなし! 再び世界へ羽ばたくフォーエバーヤングが絶対的存在感
[GⅠ東京大賞典=2024年12月29日(日曜)3歳上、大井競馬場・ダート2000メートル] 過去10年で馬券圏内に入った30頭のうちJRA所属が26頭で地方所属は4頭。2011年に地方競馬初の国際GⅠとなり年々レベルが高まる中にあって、今年も7頭いるJRA有利の傾向は揺るがない。 最注目は3歳ながら米GⅠケンタッキーダービーと同BCクラシックでいずれも3着のフォーエバーヤングで、それ以外は国内外で負け知らずと絶対的な存在感を放つ。大井ダ2000メートルの舞台もJDクラシックで経験済み。矢作調教師、鞍上の坂井ともに大井競馬場となじみが深いこともあり、ここは来年再び世界を目指す上での壮行レースの感すらあり、勝ち方が問われる一戦になる。 とはいえ、ライバルも歴戦の猛者が揃い決して楽観はできそうにない。その筆頭は3連覇が懸かるウシュバテソーロ。7歳の年齢、前走のBCクラシック大敗(10着)と往年の勢いは薄れつつあるが、初重賞勝ちが当時5歳だった一昨年の当レースという遅咲き。翌年のドバイWCはダート施行では日本馬として初制覇と実績では群を抜く。1日のチャンピオンズCで2年連続レモンポップの2着だったウィルソンテソーロが同じ高木厩舎に転厩しての初戦。こちらはタイトなローテがカギになりそうだが、実力は十分な存在だ。 フォーエバーヤングと同じ3歳馬ラムジェットは予定していたチャンピオンズCを挫石で回避。一頓挫あった臨戦過程と、フォーエバーヤングから1秒4差の4着だった前走のJDクラシックをどう評価するかだが、今年からJRA勢にも門戸が開いた東京ダービーが2着に6馬身差V。巻き返しがあっても不思議はない。 新谷厩舎はクラウンプライド、グランブリッジの2頭出し。前者は安定感にこそ欠けるものの実績は十分な上、昨年の帝王賞2着馬。後者も牝馬限定ながら大井で重賞2勝と相性はいい。残るデルマソトガケも近走が不振だが、まだ4歳で初の大井を味方にできれば復権があって驚けない実力の持ち主だ。 地方勢では勝島王冠の2着サヨノネイチヤ、3着パワーブローキングが最有力だが、JRA勢との力差は否めず苦戦は避けられそうにない。
東スポ競馬編集部