徳之島に米空軍オスプレイ 米海軍と自衛隊で山地訓練 キーン・ソード25
自衛隊と米軍による共同統合演習「キーン・ソード25」は25日、鹿児島県徳之島町の手々浜海浜公園に米軍横田基地所属のCⅤ22オスプレイが飛来し、日米共同の山地機動訓練が行われた。同町神之嶺地区のヘリポートにも陸上自衛隊第1空挺(くうてい)団と米軍、カナダ軍合同のパラシュート降下訓練のため陸自の輸送ヘリが着陸した。 手々浜海浜公園には午前11時ごろ、沖縄県の米軍嘉手納基地からCⅤ22オスプレイ2機が飛来した。米海軍、自衛隊員約15人が上陸し、車両で山間部へ移動。山地機動展開訓練を行った。CⅤ22は午後3時半ごろ2機が再来し、隊員らを乗せ嘉手納基地へ戻った。 徳之島町神之嶺地区の同町救急用ヘリコプター場外離着陸場には、午後1時半すぎに陸上自衛隊のCH47輸送ヘリ1機が着陸。高高度からの自由降下訓練に向け、同機搭乗員や降下隊員、指揮官らが日米加合同で最終調整を行った。25日は気象条件が整わず、降下訓練は中止となった。 陸自水陸機動団の着上陸訓練は悪天候のため、24日に続き25日も中止された。 徳之島町花徳海岸では25日、自衛隊車両や偵察用ゴムボート、第1空挺団(千葉県)の装備品などの一般展示があり、家族連れなど約50人が訪れ、記念撮影などを楽しんだ。 =メモ= オスプレイは国内に米空軍のCⅤ22、米海兵隊のMⅤ22、陸自のⅤ22が配備されている。基本構造は同じだが任務や運用形態が異なり、CⅤ22は対テロ特殊作戦など、厳しい任務を求められる部隊に所属する。昨年11月、屋久島沖で発生したCⅤ22墜落事故を受け、米軍と陸自はすべてのオスプレイの運用を停止。MⅤ22や陸自Ⅴ22は3月から、CⅤ22は7月から飛行を再開している。