西山雄介 涙のパリ落選、進退熟考から再起へ「もう一度世界で戦いたい」 25年東京世界陸上目指す
東京五輪・パラリンピックを記念した東京レガシーハーフマラソンは20日、国立競技場発着で行われる。18日は出場選手による記者会見が国立競技場で行われ、エリート男子で、22年世界選手権代表の西山雄介(29)=トヨタ自動車=は「状態としてはまずまず。練習もしっかりつめている」と自信をのぞかせた。 今夏のパリ五輪切符獲得へのラストチャンスとなった3月の東京マラソンでは、日本勢トップの9位となったが、五輪切符獲得の条件だった日本陸連の設定記録には41秒及ばず「オリンピックに行きたかった。悔しい」と涙に暮れていた。 東京マラソン後は「僕にとって最後の五輪挑戦だと思っていた。全てを懸けてやってきた。また、ゆっくりしてから考えたい」と進退を熟考する姿勢を示していたが、再びレースに出場する覚悟を固めた。照準は東京開催となる25年世界選手権。「パリを逃してしまってこれから目標がない中でどうしたらいいんだろうと考えた中、もう一度世界の舞台で戦いたい気持ちも出てきた。その姿を家族にも見せたかった。ロスのことは一切考えずに、まずは東京世界陸上で代表になって、世界と戦うことを目標に頑張ろうと取り組んできました」と、再び世界大会出場を目指す。