東大出身の須山、待望の初日「とりあえず1勝できて良かった」新幕下で5連敗のあと寄り切り
<大相撲九州場所>◇11日目◇20日◇福岡国際センター 東大出身で東幕下34枚目の須山(27=木瀬)に、待望の初日が出た。 西幕下44枚目の清乃海(玉ノ井)を下し、「とりあえず1勝できて良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。 右下手を取って中に入り、足技で相手のバランスを崩す。攻めの形をつくり続けて最後は寄り切り「狙い通りでした」とうなずいた。 幕下に番付が上がった今場所は、初日から黒星が5つ続いた。それでも「そんなに落ち込むこともなく、相撲には集中できていた。単純に力が足りないだけとわかっていた」。現状をしっかり見つめ、自分の力を出し切ることに注力。この日の白星につなげた。 幕下で初勝利を挙げたが、浮かれることはない。「きょう勝っても負けても、次の相撲でやることは変わらない。あと一番、集中して頑張りたい」と表情を引き締めた。【奥岡幹浩】