誕生!2歳から紙で遊べる本「ぺぱぷんたすぷち」。自分で作る喜び&「できた!」嬉しさを届けます
こんにちは。『ぺぱぷんたす』という耳慣れない名前の本をつくっている、編集長の笠井です。『ぺぱぷんたす』は、紙をとことん体験する本です。 【写真11枚】紙で遊べる本「ぺぱぷんたすぷち」の中身を写真で見る。巻頭付録の「くしゃボール」や「あさごはんすごろく」など、ユニークな遊びがたくさん! この連載では、この本を作るために集ってくれているたくさんの「プロ」たちの仕事、そして私たちがこの本に込めている思いなどを、ご紹介していきます。「紙ってすごい!」を一緒に感じてもらえたらうれしいです。
紙を遊び尽くす「ぺぱぷんたす」の世界へようこそ!2歳でも楽しめる「ぷち」が誕生
こんにちは! 『ぺぱぷんたす』ファミリーにかわいい仲間が加わりました! その名も『ぺぱぷんたすぷち』。 実は、以前からイベントやワークショップで、お子さん連れのお母さんやお父さんから、「うちの子は2歳ですが、この本はまだ早いですか?」「3歳なんですけど、ワークショップに参加できますか?」というような質問をたくさんいただいていました。 『ぺぱぷんたす』の対象年齢は4歳~100歳。4歳以下のお子さんが遊べるものもあるのですが、ちょっと難しいものも混ざっています。「まだ2歳なので、もう少し大きくなってから遊ぶ用に、家で保管しています」なんてお声をいただくことも。 改めてイベントに来られるお子さんをよく見てみると、小さいお子さんもとても多いことに気づきました。保育園や幼稚園に通う前のお子さんをお持ちの方こそ、家で、親子で一緒に遊べる本を求めているのかもしれない……。 そこで、ぺぱぷんたす007号を発売する前に、小さなお子さんでも直感的に遊べる、シンプルな『ぺぱぷんたすぷち』を作ろう!ということになりました。 『ぺぱぷんたすぷち』を作るにあたって、再度、アートディレクターの祖父江慎さんと、編集スタッフと目指す方向を確認しました。 1:正解のない本 2:「そうぞう(想像・創造)力」がむくむく膨らんでいく本 3:紙という身近にあるすごい素材で、自分の手を動かして「できた!」っていう喜びや驚きを味わえる本。 4:「頭が良くなる」とか「知識が増える」本ではなく、「何の役にも立たない」本 5:自分の好き!も、誰かの好き!も大切にできる本 「正解のない本」「何の役にも立たない本」なんて謳ってしまうと、売れなそうですよね……。 ですが、目的を持った途端に遊びは遊びでなくなり、面白くなくなってしまう……。「役に立つための本」は他にもいっぱいあるので、『ぺぱぷんたす』は別の道を歩みます。 「ただ、目の前のものに夢中になる、遊びこむことこそが大事だよねー、無駄なことってとっても素敵!」 「これからの時代は自分の好き!を大事にしていくことが大切。そうしたら誰かの好き!も大切にできるよね♡」 とアートディレクターの祖父江慎さんも目をキラキラさせて語ります。 ですが、そう言いながらもふと思うのです。『ぺぱぷんたす』は「何の役にも立たない本」を目指しているけれど、実はこれからのAI社会、成熟社会を生きていくのに最も大切な根っこである「自分でできる!」「自分はできる!」という自己肯定感や、ゼロから何かを作り出す創造性と表現力を育む、「将来的にものすごく役に立っちゃうかもしれない」すごい本なんじゃないかな、と。