最悪の無駄遣い…。バルセロナの歴代“不良債権”選手(7)「「家から出たくなかった」メンタルをやられた高額MF
バルセロナはこれまで豊富な資金力で多くのスター選手を獲得してきた。しかし、期待を裏切った選手も少なくない。今回は、21世紀以降でバルセロナが獲得した選手で“不良債権”となった例を紹介する。※移籍金などのデータは『transfermarkt』を参照。 【画像】バルセロナの歴代“不良債権”選手 一覧
CMF:アンドレ・ゴメス(ポルトガル代表) 生年月日:1993年7月30日 在籍期間:2016年夏~2019年夏 移籍金:3700万ユーロ(約51.8億円) 通算成績:78試合3得点4アシスト 自身2クラブ目となったバレンシアで大きく成長し、2016年のEURO(欧州選手権)ではポルトガル代表の優勝に貢献。そして同年に、宿敵レアル・マドリードとの争奪戦を繰り広げていたバルセロナにステップアップと、アンドレ・ゴメスのキャリアは順風満帆かに思えた。しかし、バルセロナ加入後、ポルトガル人MFは一気に地獄へと突き落とされることになる。 1年目にリーグ戦30試合に出場したA・ゴメスだが、一時欧州のトレンドとなったバルサ・サッカーのスピード感に苦戦していた印象は否めず、カンプ・ノウのサポーターから厳しいブーイングを浴びせられることもあった。2年目は怪我の影響もあって出場機会を大幅に減らすなど、より苦しい状況に置かれ、2018年にはエバートンへのレンタルを決断。そのまま戻ってくることはなかった。 バルセロナで苦戦した理由は、チームと自身のスタイルが合わなかったことだけでなく、メンタル面の問題もあっただろう。A・ゴメスは「家から出たくなかったことが、一度や二度ではなかったんだ」とバルセロナでの苦悩を明かしていた。バルセロナからバレンシアに支払われた3700万ユーロ(約51.8億円)というやや高額な移籍金は、選手にとって重荷でしかなかったのかもしれない。
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