『【推しの子】』の舞台地に“神の町”「高千穂」が選ばれた深い理由 この地が秘める“すごいポテンシャルの正体”
さて、そんな高千穂には、どのような魅力があるのでしょうか。筆者が昨年、実際に訪れて確認してきた、『【推しの子】』聖地巡礼のついでに見ておきたい「2つのポイント」を紹介します。 ■あまたある魅惑のパワースポット 高千穂で是非とも訪問したいのが、何といっても日本神話のゆかりの地です。 まず、有名な「天岩戸神話」の舞台となった「天岩戸神社」。天照大神が閉じこもった場所としてあまりに有名ですね。 そして隣接する「天安河原(あまのやすかわら)」は、神々が、天岩戸に隠れた天照大神を連れ出す相談をした場所であるといわれています。また、「天孫降臨神話」の舞台となった「槵觸神社(くしふるじんじゃ)」も重要なスポットです。神々が降臨し、力比べをしたという土俵もあります。
さらに、『【推しの子】』聖地巡礼スポットとしても有名な、前述の「荒立神社」。天孫降臨の際に、神々を案内した猿田彦命(さるたひこのみこと)と天鈿女命(あめのうずめのみこと)が結婚して住んだ地といわれ、天鈿女命は、歌、舞いや芸能の神として祭られていることから、ここが「芸能活動にご利益のある神社」とされていました。 そして、これら神社の多い高千穂でもその中心にある「高千穂神社」。高千穂神社は、瓊瓊杵尊などの神々を祭神とする神社で、高千穂郷八十八社の総社です。神社本殿と、鉄造の狛犬が国の重要文化財に指定されている、由緒あるお社です。
どこも神聖な雰囲気で、非日常の気分を味わえるスポットとなっています。 また、名勝天然記念物にも指定されている「高千穂峡」に行くには、その高千穂神社から、渓谷に向かって坂道を下りていきます。谷底にあるのが「真名井の滝」で、渓谷に流れ込む豪快な滝の様子は、ボートに乗れば下から間近に見ることができます。行くのは少し大変ですが、必見のスポットですね。 ■他に代えがたい「高千穂あまてらす鉄道」の魅力 そしてもう1つ、高千穂に来たら必ず訪れたい場所が、『【推しの子】』舞台地、荒立神社のすぐそばを通る「高千穂あまてらす鉄道」です。