【宮島ボート・GⅡMB大賞】山田康二 自分で引き当てていないエンジンでも邪念捨て調整に汗
<9日・宮島ボート・初日> 決して引きずらなかった。山田康二は前半3枠からSで後手に回り見せ場なく4着。それでも5枠で迎えた後半は、ピット離れから4コースを奪うと、3コース前田聖文のS遅れを見逃さず1Mで強攻策を敢行。会心のまくりを決めて挽回してみせた。 前検日の8日は山陽新幹線遅延のため、多くの選手が直接エンジン抽選を行えなかった。山田もその一人。「自分で引いていないので、そこを割り切れるかどうか。メンタルとの闘いになりそう」と手にした64号機とどう向き合えばいいのか、戸惑いの表情を隠せなかった。ただレース後には「回り足は良くなっていると思うけど、まだまだやることがいっぱいで忙しくなりそう。メンタルのことを考える暇はなさそうですね」と調整に汗を流す心づもり。邪念を払って機力を引き上げ、このまま上昇気流に乗る。