新幹線の台車亀裂でJR西日本が会見(全文1)極めて重要な部位に亀裂や油漏れ
福山~岡山間を走行中、パーサーがお客さま、30代男性から13号車車内にもやがかかっている旨の申告を受けました。パーサーから報告を受けた車掌長は指令に報告しました。 4つ目、岡山駅から車両保守担当社員が添乗し確認したところ、13~14号車でうなり音を確認しました。走行に支障するような音、うなり音を確認しました。指令員とやり取りをした上、指令員が走行に支障するような音ではないという認識をし、運転を継続しております。臭いも若干ありましたが、継続的なものではございませんでした。車掌は臭いがしたりしなかったりという状況でございましたので、運転に支障がある状況とは認識をしておりませんでした。 あらためましてこういった事実関係をしっかりと調査をした上で、あらためて公表をさせていただきたいと思います。 吉江:そうしましたら、本紙の4というところで課題認識でございます。今回の重大インシデントにつきましては、車両の極めて重要な部位である台車に亀裂や油漏れを発生させたこと、これが1点であります。それから運行中に異常を感じたにもかかわらず走行を継続させた、この2点。これに大きな課題があったものと重く受け止めています。で、今後に向けてでございますが、それぞれ車両の点検、車両をどう今後、行っていくのか、それから特に指令での社員教育、これについてどう行っていくかについては別紙3と別紙4でございます。 別紙3を見ていただきますと、車両の点検、緊急点検として今回、どうしたかということを最初に書いてございます。まず、当該部位。ここの台車の中の今回と同じような部位につきまして、当社、車両がたくさんあるものですから、ウイング式という今回と同じN700系、16両のもの、これについてまず、同型式の2007製の同一メーカーのものを12月12日中に完了いたしました。それから、またそれ以外のメーカーのものを含めまして、12日、13日には全部点検を完了いたしました。 また、それ以外の方式の台車がございますので、山陰新幹線の上記以外の台車については、12月15日に完了いたしました。また、当社は北陸新幹線もありますので、この北陸新幹線の車両については12月15日に完了したということでございます。 それから継ぎ手の変色とか歯車箱の油の付着、油脂が付着してたということですので、これについては全編成、山陽、北陸含めまして12月14日に完了しております。