フリーエージェントのクレイ・トンプソンが、ダラス・マーベリックスと3年5000万ドルの契約に合意したようだ。『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が報じている。トンプソンは2011年のNBAドラフト1巡目11位でゴールデンステイト・ウォリアーズに指名されて以降、昨季まで所属し続けていたが、ついにチームを離れる決断を下したようだ。 今回の契約を実現するにあたっては、マーベリックスがジョシュ・グリーンをシャーロット・ホーネッツに送り、将来の2巡目指名権2つをウォリアーズが獲得するという案件も含めた、複数チームによるサイン＆トレードが行なわれるだろうと『ESPN』は述べている。 トンプソンとエージェントは、マーベリックスのニコ・ハリソンGM（ジェネラルマネージャー）とマイケル・フィンリー副社長と会い、条件について話し合ったという。トンプソンにとってロサンゼルス・レイカーズは非常に魅力的なチームだったものの、カリフォルニア州よりテキサス州に住む方が経済的な利点があること、そしてマーベリックスが優勝まであと3勝に迫ったという事実が、今回の決断の大きな要因になったと情報筋は明かしている。 昨季トンプソンが記録した平均17.9点は、2013-14シーズン以降では最も低い数字だった。一時はクロージングラインナップから外され、2月下旬にはベンチからの起用となるなど苦しい時期を過ごしたトンプソンは、FAとなる今オフの退団が囁かれていた。 ウォリアーズでは、ステフィン・カリー、ドレイモンド・グリーンとともに王朝を築き、プレイオフでのトリオとしての勝利数は史上3位の98勝を記録。2015年、2017年、2018年、2022年と4度優勝を成し遂げた。