収穫期の後なのにコメが足りない…「フードドライブ」への持ち込み大幅減 食品寄付も激減…品数少なくて生活に困っているのに遠慮する人も
食品の全体数は9割減
長野県諏訪地域振興局などが行う食品の寄付を募り、生活に困る家庭などを支援する「フードドライブ」へのコメの持ち込みが少なくなっている。食品点数全体も前回10月は昨年同期の1割ほどに減少。高値が続く中でも主食のコメを求める声は多く、県は25日に「年末フードドライブ統一キャンペーン」を開始。「少しでも寄せてほしい」と協力を求めている。 【写真】フードドライブのコメを活用するひとり親家庭の食卓
生活に困る人や子ども食堂の支え
フードドライブは学校の夏休み前などに毎年3回実施。生活に困る家庭のほか、子ども食堂での食事の支えとなっている。
前年度産のコメが多く寄せられる時期なのに…
例年だとコメの収穫期と重なる10月は、前年度産のコメが多く寄せられた。しかしコメ不足、高騰を受けてか今年10月に集まったコメは前年の530キロから128キロに大きく減った。食品点数は昨年同期の4323点の10分の1程度の468点にとどまった。
持ち帰りを遠慮する人も
一方、食品を求める団体、家庭は多く、同振興局総務管理課によると寄せられた量の少なさから持ち帰りを遠慮する人もいた。同課は「食べ切れないものがあれば少しでも寄せてほしい」としている。
冬休みに向けて食品を受け付け
募るのは、常温保存可能なレトルト食品や調味料、菓子など賞味期限まで1カ月以上ある食品やコメ(2023~24年度産)。年末年始に学校が冬休みになり、給食がなくなり食事に困る人が出るのを防ぎたいと企画した。諏訪地域6市町村でも受け付ける。
持ち込みは長野県諏訪合同庁舎(諏訪市)が土日を除く12月13日まで。茅野市役所と下諏訪町下諏訪総合文化センターは同9~13日、原村社会福祉協議会が同11~13日、諏訪市役所と富士見町役場は同11日、岡谷市役所は同13日。