家計管理をしっかりと行いたいけど、毎月家計簿をつけるのは続かず挫折してしまいます。面倒くさがりな私でも家計管理を行える方法はありますか?
年間にどれだけお金を残せたか・増やせたかの管理方法
家計管理は「年間にどれだけお金を残せたか・増やせたか」の把握をすれば良いのです。家計簿にあるような「食費」「水道光熱費」「日用品費」「塾代」など、内容は必要ありません。入ってきた金額と使った金額をまとめて把握できれば大丈夫です。 やり方は次の通りです。 (1)月末に自分名義(配偶者名義や子名義も管理しているのであれば配偶者名義や子名義も含む)の通帳すべてについて、記帳を終わらせます。 (2)すべての通帳について、月末の残高をノート等に記入します。パソコンの表計算ソフトで管理するのも良いのですが、とっさにパソコンを立ち上げなくても今の残高を手軽に確認することができるので、手書きで管理する方が便利です。また、高齢になればなるほど、手書きで書いておくと、家族に今の残高を伝えやすく、終活にもつながります。 (3)上記(2)を翌月以降も行います。それにより、前月と当月の差額が「お金を残せたか増やせたか」の把握となります。これを続けていくことで、月ごとに「お金を残せたか増やせたか」の傾向が見えてきます。 また、 ●8月は毎年長期休暇で実家に帰るため、これぐらいしかお金が残せない ●6月と12月はボーナスのある月だから、こんなに多くお金が残せている というような臨時の収入・支出についても把握できるでしょう。 このように、月末の通帳の残高を把握するだけで、「年間にどれだけお金を残せたか・増やせたか」は簡単に把握できます。
まとめ
毎月末の残高をノートに記入する、それだけを1年続けていくことでその年の収支が分かり、さらに続けていけば年ごとの収支が把握しやすくなります。「家計簿をつけていないから家計管理ができない」と思っている人は、ぜひ、やってみてください。 執筆者:秋口千佳 CFP@・1級ファイナンシャル・プランニング技能士・証券外務員2種・相続診断士
ファイナンシャルフィールド編集部