こまめに「電気」を消す彼女。正直大した「節約」にならないと思うのですが、この行動に意味はあるのでしょうか……。
節電を意識してこまめに電気を消すことは、実際どの程度効果があるのか気になっている人も多いのではないでしょうか。節約家の彼女に困っている人もいると思います。電気はこまめに消すことで節電につながる場合が多いものの、機器の種類によってはつけたり消したりすることがかえって逆効果になる可能性もあるため、注意が必要です。 本記事では、電気をこまめに消すことの効果について解説します。
電気はこまめに消すほうがよいか
電気はついているときに消費電力がかかり、消えた状態では消費電力はかかりません。そのため、節電を意識するのであれば、使っていない電気をつけっぱなしにするよりも、こまめに消したほうが、節電効果が期待できるといえるでしょう。 1回あたりの節電効果は大きくはありませんが、この行為を繰り返すことで、効果は積み重なっていきます。ただし、どの電気製品でもこまめに消すほうがよいとは言い切れない点に注意が必要です。 照明器具の種類によっては、こまめなオンオフがかえって逆効果になる可能性があります。例えば、蛍光灯はスイッチを入れたときに多くの電力を消費する点が特徴です。点灯から最大3秒間は点灯時の約2倍の電力を消費するといわれています。 そのため、蛍光灯を使用している場合は、こまめに電気をつけたり消したりすると、節電になるどころか、かえって多くの電力を消費することにつながる恐れがあるでしょう。 また、グローランプを使用して蛍光灯を点灯するグロースタータータイプのものは、スイッチのオンオフを1度おこなうだけで、蛍光灯そのものの寿命が短くなります。節電のつもりでこまめにスイッチを切り替えることで、蛍光灯の寿命を短くし、交換頻度を高めかねません。 一方、LEDは電気をつけた瞬間に消費電力が高くなるということはなく、つけている時間と点灯時の消費電力は同じです。点灯させた分だけ消費電力がかかるため、つかっていない電気があればこまめに消すことで、消費電力の節約につながるでしょう。 なおエアコンは、スイッチを入れて部屋を設定温度にするまでの間に多くの消費電力がかかります。一方、室温が設定温度になるとそれほど多くの電力は消費しません。そのため、短時間の外出のたびに電源を切ると、常に最大の消費電力で運転することになり、電気代が高くなる可能性があります。