ラーメンどんぶりの縁に描かれた渦巻き模様にはどんな意味がある?/子どもに話したい雑学(8)
「子どもの好奇心を高めたい」 「わが子に尊敬されたい!」 「日々のコミュニケーションの中でいろんなことを教えてあげたい」 【画像】ラーメン店の「張り紙」に思わず涙…!パパママが感動する神サービスに34万超えいいね そんな時に役立つのが、教養系雑学。親から子へ、この世の中をより深く知るための知識や知恵を日々のコミュニケーションを通じて伝えていくのは、昔も今も変わらず、大事なことです。 学校では教わらない“タメになるうんちく”を、子どもとの会話の中でさりげなく話してみましょう。コミュニケーションをとる際に必要な「教養」になるとともに、きっと子ども自身の「好奇心」をも刺激するはずです! ■ラーメンのどんぶりに描かれた模様の正体 ラーメンのどんぶりの縁には、角張った渦巻きを二つつなげたような模様が描かれている。見ただけでラーメンが食べたくなるほど中華ムードをかもし出しているあの模様は、稲妻をデザイン化した「雷文(らいもん)」だ。 雷文の歴史は古く、紀元前1500年頃の古代王朝・殷(いん)の時代にまでさかのぼる。殷の遺跡から出土した青銅器に、早くも雷文が見られる。古代中国の人々は、雷を天の意思を表すものと崇め怖れた。雷文は、高貴な人だけが用いる模様だった。 これが日本の庶民の食べ物であるラーメンのどんぶりに描かれるようになったのは、大正時代のこと。中国の食器を日本に輸入したイギリス商人が、『中国っぽさ』をアピールするために、この模様を入れたのだという。 ラーメンの器に描かれたほかの図柄にもそれぞれ意味がある。「龍」は古くから天帝の使者としてあがめられた空想の動物で、かつては皇帝以外が使ってはいけない紋章。「鳳凰」は幸運を招くとされる空想上の鳥で、古代中国においてもっとも高貴とされた。「喜」の文字が二つ並んだ「双喜文(そうきもん)」は、新郎新婦が並び喜んでいる姿を図案化したものだ。 ※本記事は多湖 輝監修の書籍『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』から一部抜粋・編集しました。 監修=多湖 輝